RACTIVE Airの軽さをより実感できるのは、ハンディクリーナーとして使ったときだ。「はたきノズル」と「すき間ノズル」というハンディ用の付属品2種類が付属するが、延長管を外してそれらに付け替えても軽い。はたきノズルを取り付けた状態で、照明器具や冷蔵庫の上、エアコンの周辺といった高い位置も、女性の手でRACTIVE Airをラクに持ち上げて掃除できる。
延長管の先にはたきノズルを付ければ、エアコン周りや照明器具、冷蔵庫の上といった手の届きにくい場所も掃除できる。軽いので女性でも頭上の位置まで持ち上げやすいが、はたきノズルの角度を自由に変えられればもっとうれしいかも |
掃除はこまめに行えば、1回あたりの時間が短く済む。そういう意味で、こうした機動力やユーザーに負担をかけない操作性は非常に重要。その点で、RACTIVE Airは大いに優れている。
課題と感じた点は、ヘッド部分やノズルに静電気が生じて、周囲にホコリやゴミなどが付着しやすいこと。FREEDのようにプラズマクラスターイオンを放出し、静電気を抑えることができないため、静電素材を練り込むなどの工夫があるともっとありがたかった。
とはいえ、ゴミを溜めるダストカップの使い勝手、丸ごと水洗いできる点など、お手入れのしやすさはFREEDからしっかり受け継いでいる。パワーヘッドもお手入れしやすく、3週間ほど毎日使っても補助輪に髪の毛が絡みつかなかった。絡む前にしっかり吸い込めている証拠ともいえるだろう。
ダストカップを取り外すと、すぐ下にクリーニング用ブラシを備えているのは、細かいことだが気が利いている。本体に収納場所があるため、紛失しにくいのもありがたい |
ダストカップやフィルター部分に砂塵のような細かいゴミが貼り付いていたが、すべて水洗いできるのでお手入れは簡単 |
RACTIVE Airを使ってみて感じたのは、「掃除はためないことが秘訣」ということ。軽くて取り回しやすいRACTIVE Airは、手の届く範囲を常にキレイにしておくのにうってつけだ。吸引力もキャニスタータイプに引けを取らず、バッテリーについてもさまざまな工夫がある。一人暮らし向けの主力掃除機としても、ファミリー向けの2台目の掃除機としても有用だ。掃除に対するストレスを大幅に軽減してくれる1台になるだろう。