Apple Watch Series 2のプールでのワークアウトは、プールの長さをセットして泳ぎ始めるだけだ。

Apple Watchは、プールの端でのターンを検出する機能が付いているため、ちゃんと端から端まで泳げば、ターンの回数で泳いだ距離を正確に記録することができる。また、泳いだ距離ごとのタイムの記録も行える。

あらかじめ入っている25ヤードというゴール設定

ちなみに米国の一般的なプールは、25ヤード(=22.86m) の長さで、プールでのワークアウトの初期設定も、この数字が入っていた。

あとは、入念に準備体操をして、泳ぐだけだ。Apple Watchのスイミング機能には、自動的に泳法を検出する機能がある。泳ぎ方によって、同じ心拍数でも消費カロリーが異なるため、自動的にアルゴリズムを切り替えるという。

ひとまず、筆者はのんびりと、頭を上げた状態で平泳ぎで1往復半を泳いでみた。

記録を見てみると、2分程度でラップ数は3、距離は75ヤード、平均心拍数は84BPM、消費したアクティブカロリーは21カロリーだった。そして、「平泳ぎ」という泳ぎ方が検出され、記録されていた。

筆者が泳いだ市民プールは屋外であったため、GPSで位置を検出するオープンウォータースイミングも試してみた。同じように、25ヤードのプールを1往復半。今度は平泳ぎ、クロール、犬かきと泳ぎ方を混ぜて試してみた。

すると、プールスイミングのようにターンが検出されず、GPSの測定で距離を割り出すため、本来の75ヤードより短い、61ヤードという結果となった。平均心拍数は123BPM、アクティブカロリーは22カロリーで、泳ぎ方は「混合」と記録された。

プールでの水泳に関しては、距離の記録については、ターンの検出がキーとなっているようだ。モーションセンサーは泳ぎ方の検出を行い、これと基礎データである身長や体重と心拍数の関係から、消費カロリーを計算する。

結果として、泳ぎの上手い人は、同じ心拍数まで上がったとしても、短い時間で長い距離を泳ぐことになるし、下手な人はその逆で、より時間がかかり、カロリー消費も多くなる、ということだろう。