説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『できるだけ「Pokemon GO」の起動画面を表示させない方法は?』という質問に答えます。
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できるたけ「Pokemon GO」の起動画面を表示させたくないとのことですが、それは「アプリを再起動させたくない」という解釈でよろしいでしょうか? Pokemon GOにかぎらず、ゲームアプリはタイトル画面の表示など初期化処理で起動に時間がかかることがありますから、アプリの再起動を避けたい気持ちはわかります、
アプリの再起動を避けるベストな解決策は「アプリを閉じないこと」です。iPhoneの利用を一時中断するときには、そのアプリの画面を閉じず、いきなりスリープボタンを押すようにします。これで、次回iPhoneをスリープ状態から回復(ロック解除)したときには、スリープボタンを押す直前に利用していたアプリが初期化処理なしに表示されます。
次善の策は「10分以内にアプリを起動すること」です。iOS 9では、アプリの画面を閉じてもいきなり完全終了されることはなく、画面描画や演算などの処理は行われないもののシステム上はプロセスが存続する「バックグラウンド状態」となります。つまり、アプリの画面を閉じてから10分以内に復帰すれば(閉じたアプリにタスクを戻せば)、再起動されることはありません。
しかし、そのルールには例外があります。位置情報を使用するアプリは、10分という時間制限にとらわれずバックグラウンドで動作することが可能です。「Pokemon GO」は位置情報を使用しますから、10分の時間制限は受けません。バックグラウンド動作中、ほかのアプリを起動するためのメモリが不足した、動作に問題が生じたなどの理由で終了されてしまうこともありますが、そうでないかぎり位置情報を使用するアプリはいつでもバックグラウンド動作からすぐに復帰できます。
つまり、「Pokemon GO」はアプリスイッチャーを使うなどして強制終了するか、iPhoneのシステムを終了しないかぎりは、画面を閉じて10分以上経過してもすぐに復帰できます。タスクを戻すと起動画面が表示されることがときどきありますが、それはなんらかの原因の鷹揚な気持ちで利用してはいかがでしょうか。