スマートフォンユーザーは大きく分けて2タイプ存在する。スペックを重んずるフラッグシップ派と取り回しの良さを重要視するコンパクト派だ。コンパクト派にとって福音になったのは「Xperia Z5 Compact」や「iPhone SE」だったが、フラッグシップ派にとって今、グッとくるのがサムスン電子ジャパンの「Galaxy S7 edge」らしい。

Galaxy S7 edgeは現在、NTTドコモとauで取り扱われており、今回はドコモの「Galaxy S7 edge SC-02H」を試用できる機会を得られた。発売後、やや時間が経過してしまった機種ではあるが、果たして本当にグッとくるスマホなのか? 実際の使用を通して使い勝手を紹介していこう。

Galaxy S7 edge SC-02H

大画面なのにスリムなのがうれしい

まずGalaxy S7 edgeを手に取った感想は「画面が大きいけれど意外にコンパクト」。ディスプレイの左右が湾曲したエッジスクリーンを採用したことで、5.5インチという大画面にもかかわらず幅が約73mmとスリムなのだ。ちなみに同じサイズのディスプレイのiPhone 6s Plusは77.9mmである。なお、Galaxy S7 edgeのボディサイズと重量は高さ約151mm×幅約73mm×厚さ約 7.7mm/重さ約158gと、やはり5.5インチスマホとしては比較的小ぶりだ。

また、横幅が小さいのに加え、側面が持ちやすい形状に。前面の端はエッジスクリーンで大きくカーブが取られているのに対し、背面の端はわずかに丸めてある程度。さらに側面にはわずかながら出っ張りがあるため、手にひっかかって少ない力でも本体をホールドしやすくなっている。

背面。光を当てると線状の光沢が出る

左側面。ボリュームボタンが配置されている

こちらは右側面。持つと中指の位置に電源ボタンがくる

底面。キャップレス防水になっている

天面。SIMは右側の穴にピンを挿し入れて取り出す

側面デザインがフィットし、軽く押さえる程度でホールド可能

ディスプレイは有機ELでクアッドHD(1,440×2,560ドット)。実は何気にうれしかったのがここ。画面の明度が高くディテールやフォントもくっきりなので、明るいところで使う場合や長時間のパソコン仕事の後でも、目に負担をかけずに画面が見られるのだ。

ただ、少し気になったのがエッジスクリーンの表示。採用したことでボディのスリム化を実現した反面、ブラウザで閲覧したサイトや動画、ロック画面のメッセージなどの端が湾曲して見えてしまう。このあたりは使っていて慣れる部分なのだが、最初のうちは違和感を覚えるかもしれない。

線や端の文字がわずかに歪んでいる