Samsung Electronicsは、「Mobile World Congress 2016」開幕前日となる2月21日(現地時間)に、スペイン・バルセロナで記者発表イベント「SAMSUNG Galaxy UNPACKED 2016」を開催し、最新フラッグシップスマートフォン「Galaxy S7 edge」および「Galaxy S7」を発表した。北米および欧州では2月23日より予約受付が開始され、3月11日より販売開始となる予定。日本での発売は未定。

最新フラッグシップスマートフォン「Galaxy S7 edge」(右)および「Galaxy S7」(左)

今回の発表会では、参加者の座席全てにGear VRが置かれており、登壇したSamsung Electronics Mobile Communications Business PresidentのDJ Koh氏がGear VRの装着を促した後、Gear VRを通してGalaxy S7 edgeとGalaxy S7が発表された。

全ての座席にGear VRを用意

Gear VRを通してGalaxy S7 edgeとGalaxy S7を発表するという、これまでにない演出が施された

Galaxy S7 edgeとGalaxy S7を手に持ち紹介するDJ Koh氏

Galaxy S7 edgeは、従来モデルとなるGalaxy S6 edge同様、ディスプレイ左右端が本体側面まで湾曲した曲面ディスプレイを搭載している。ディスプレイサイズは5.5型で、表示解像度2,560×1,440ドットのSuper AMOLEDを採用。本体サイズは150.9×72.6×7.7mmで、重量は157g。

一方、Galaxy S7は、左右が湾曲していない、通常の平面ディスプレイを備える。ディスプレイサイズは5.1型と、Galaxy S7 edgeよりひとまわり小さいが、表示解像度2,560×1,440ドットのSuper AMOLEDを採用する点は同じ。本体サイズは、142.4×69.6×7.9mmで、重量は152g。

Galaxy S7 edge。左右側面部分が湾曲した5.5型曲面Super AMOLEDを採用

Galaxy S7。5.1型平面Super AMOLEDを採用。本体サイズはS7 edgeよりひとまわり小さい

本体デザインは従来モデルを継承し、曲線を多用している

背面にガラスを採用する点も従来モデル同様

曲面ディスプレイを採用するGalaxy S7 edgeには、従来同様、画面左右の湾曲部分にアイコンや各種情報を表示する「エッジディスプレイ」機能を搭載するが、クイックアクセス用のアイコンを2列に表示できるようになったり、より幅広で多くの情報を表示できるように改良されている。

また、Super AMOLEDの利点を活かした「Always-On Display」機能が新たに追加されている。こちらは、輝点のみ電力を消費し、黒部分は電力を消費しないという有機ELパネルの特徴を活かし、黒バックに時計やカレンダーなどの情報のみを常に表示するというもの。この場合でも表示に必要な消費電力は非常に少なく、バッテリーライフを犠牲にすることなく利便性を高められるとしている。

S7 edgeのエッジディスプレイ機能が進化。アイコンを2列に表示可能となり利便性が向上

各種情報表示も、より広い面積で情報量が増えた

黒バックに時計やカレンダーを常時表示する「Always-On Display」機能を搭載

有機ELパネルの特性から、バッテリーライフを犠牲にせず活用可能