Intelは31日、LGA 2011対応のデスクトップ向けCPUの新製品として、「Intel Core i7-6950X Extreme Edition」を含む4モデルを発表した。アーキテクチャをBroadwell世代に刷新したほか、コア数が増加し、最上位モデルではコンシューマ向け製品として初めて10コアを搭載する。「Intel Core i7-6950X Extreme Edition」における1,000個発注時の単価は1569ドル。

"Broadwell-E"の開発コード名で知られるCPU。製造プロセスルールが14nmに微細化したほか、コア数は最大10コアを搭載する。また、Intel Turbo Boost Max 3.0 TechnologyやDDR4-2400のサポートにより、性能を引き上げたという。一方で、パッケージは前世代と同様のLGA2011-v3で、プラットフォームもIntel X99 Expressを引き続き採用する。

Broadwell-Eの概要

製造プロセスは14nmに微細化

Intel Turbo Boost Max 3.0 Technologyのサポートでシングルスレッドやマルチコアのパフォーマンスが向上するとしている

また、Intelが公開したパフォーマンスデータによると、「Intel Core i7-6950X Extreme Edition」では、3Dレンダリングで前世代比35%、4コア製品比で2倍の性能改善に加え、エンコード性能や3Dゲームの物理エンジン、4Kゲーミング環境でのTwitch、Rコンテンツ生成といった用途でも高速化したとしている。

3Dレンダリングは、前世代比35%、4コア製品比で2倍の性能改善

ビデオエンコードは、前世代比で20~25%向上、4コア製品比で50~85%高速化

3DmarkのPhysicsで前世代比30%

4KゲーミングでのTwitchとエンコードの処理速度が25%向上

既存モデルとの比較

製品ラインナップは、最上位の「Intel Core i7-6950X Extreme Edition」のほか、8コア/16スレッドの「Intel Core i7-6900K」、6コア/12スレッドでPCIe 3.0が40レーン利用できる「Intel Core i7-6850K」、同じく6コア/12スレッドだが、28レーンにとどまる「Intel Core i7-6850K」の4モデル。スペックや価格をまとめると以下の図のとおり。

既存モデルとの比較