全フルサイズEマウントユーザーは購入を考えていい

最後はブラブラと移動しつつ、気になったものをパシャパシャと撮影してみた。氷川丸はステキなロケーションが多いうえに、ズームを活用するに適した空間なので、ちょうどいいというわけだ。また対逆光性能も試している。G MasterレンズはナノARコーティングを採用しており、テストした範囲ではフレアとの遭遇はなかった。

24-70でF2.8通しのレンズとしての仕上がりはとてもよく、汎用性が高く、多くのシーンで頼れる相棒になってくれる。すでに予約済みだからといった理由ではなく、純粋にそう思わせてくれるレンズだった。迷っている人は笑顔で購入モードに傾いていいだろう。

アンダーでヌメっとした絵が大好きなので、大変よろしい。焦点距離37mm 絞り優先 F4.5 1/80秒 -0.7EV ISO1600 AWB スタンダード

ほどよくレガシーな配管類がとてもいい。前後のボケ具合も扱いやすく、通路撮影が楽しくなりそうだ。焦点距離70mm 絞り優先 F4 1/50秒 -0.7EV ISO1600 AWB スタンダード

シャープであることと歪みの少なさは、資料撮影用にも適する。それにしてもステキな配管類だ。焦点距離24mm 絞り優先 F4.5 1/25秒 -0.3EV ISO1600 AWB スタンダード

極端な逆光ではないが、差し込みを直に写してみたもの。階調の取得状況もよくわかるデータではないだろうか。焦点距離38mm 絞り優先 F6.3 1/160秒 -0.7EV ISO1600 AWB スタンダード

光源をぼかしてみたもの。F3.2だが、もう少し絞ったほうがいいような気もする。焦点距離35mm 絞り優先 F3.2 1/250秒 -0.7EV ISO1600 AWB スタンダード

テクスチャのディテールチェック。申し分ない。焦点距離70mm 絞り優先 F6.3 1/60秒 +1.0EV ISO200 AWB スタンダード

連続したものの撮影も問題なし。焦点距離28mm 絞り優先 F4 1/40秒 -0.7EV ISO1600 AWB スタンダード

計器類がパキパキとしていて楽しいレンズだ。焦点距離64mm 絞り優先 F4 1/280秒 -0.7EV ISO1600 AWB クリア (彩度+1)

開放から楽しむのもいいが、F4~F7.1も楽しいのではないだろうか。焦点距離24mm 絞り優先 F4 1/60秒 ISO1600 AWB スタンダード

オマケ:「α7」だとどうなの?

筆者は形状と軽さから「α7」をしぶとく愛用しているので、カンタンにチェックしてみた。これまでイメージセンサーの性能をほぼ使い切っていると思っていたが、FE 24-70mm F2.8 GMで撮影してみたところ、まだ伸びしろがあるようだ。α7 IIユーザーやα7sユーザーも安心して購入していい。

この狛犬さんは、筆者の先生であり、レンズ性能チェッカーでもある。階調や石材の表面形状の解像感をチェックしてみてほしい。以下2点、使用ボディはα7。絞り優先 F2.8 1/3200秒 +1.7EV ISO1600 AWB スタンダード

F4まで絞ったもの。絞り優先 F4 1/1600秒 +1.3EV ISO1600 AWB スタンダード