説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『できるだけ目立たずに写真を撮る方法は?』という質問に答えます。

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海外は別として、ここ日本で販売されているiPhoneは「シャッター音」を無効化できません。カメラアプリで写真を撮るにしても、スクリーンショット(スリープボタンとホームボタンを同時押し)を保存するにしても、周囲に聞こえるほどのボリュームでシャッター音が鳴り響いてしまいます。

シャッター音は不心得な撮影を防ぐための機能と考えれば納得ですが、ボリュームをまったく調整できないのは困りものです。多少の音が出ることはやむをえないとして、周囲に迷惑をかけないボリュームに下げたい、と考える人も多いのではないでしょうか。これではレストランでとっておきのひと皿を記念に、という場面でさえ躊躇してしまいます。

そんなときは「Live Photos」を使いましょう。Live Photosとは、2016年4月現在iPhoneシリーズではiPhone 6s/6s PlusとiPhone SEのみサポートされているカメラアプリの撮影モードで、シャッターを切った瞬間の静止画とその前後約1.5秒の動画を記録します。

Live Photosのシャッター音は「ポロン」という電子音で、通常のシャッター音と比べれば目立ちません。さすがに静まりかえった場所では憚られますが、レストランのように少しざわついた場所ならば問題にされないレベルです。ただし、動画と音声もあわせて記録されるため、通常の写真よりディスクスペースを消費します。

Live Photosで撮った写真は、iPhone 6sなど対応する端末では動きのある写真として表示されますが、他のスマートフォン/パソコンでも通常の写真(JPEGファイル)として扱うことができます。もちろん、メールへの添付や写真共有サイトへの投稿にも使えるので、"ディスクスペースは嵩むけれどシャッター音が大人しい撮影モード"という認識で差し支えないでしょう。

画面上部(水平時は左端)の中央ににある3重丸をタップすると、Live Photosモードを有効にできます