スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2016」。セイコーネクステージブースでは、各界で活躍するデザイナーとともに独創的な時計作りを行う「ISSEY MIYAKE ウオッチ」プロジェクトから、日本を代表するプロダクト・デザイナーの岩崎一郎氏がデザインした新シリーズを発表。

同じくISSEY MIYAKE ウオッチから、カーデザイナーの和田智氏がデザインした「W」の新作も展示された。なお、記事中の価格はすべて税別の予価で、写真のサムネイルをクリックすると拡大表示となる。

セイコーネクステージブース

ISSEY MIYAKE ウオッチ「C」

ISSEY MIYAKE ウオッチの14作目となる新シリーズ「C(シィ)」は、家具や照明器具からデジタルカメラまで幅広く手がけるプロダクトデザイナー、岩崎一郎氏を起用。"C"は「Chronograph(クロノグラフ)」の頭文字でもある。クロノグラフのデザインに真正面から向き合い、「クロノグラフに徹した」シリーズだ。

時計らしさと美しい文字板にこだわり、精緻な数字と目盛りが生み出す自然な視認性を追求。岩崎氏いわく、Cは「線と数字のクロノグラフ」だという。ムーブメントはクォーツで、1/10秒計測60分間計のストップウオッチ機能を搭載する。

「ISSEY MIYAKE ウオッチ」の新シリーズ「C」

Cは、時計らしさと美しい文字板にこだわった

岩崎一郎氏は、レンズやデジタルカメラのデザインも手がける

デザインコンセプトには「DAY」というキーワードも盛り込んだ。「いつでも誰でもどんなシーンでも身に着けていたいと思わせる時計」を目指したという。確かに、先鋭的なイメージのデザインが多いISSEY MIYAKE ウオッチに対して、Cは身近で汎用的な美しさを感じさせる。

ダイヤルカラーは白と黒の2種類。ケースはSS(ステンレス・スチール)製で外径42.4mm、厚さは12.2mm。ジェンダーレスのワンサイズとなっている。防水性能は5気圧。価格は、SSブレス付きが4万3,000円、牛ヌメ革ストラップ(黒またはブラウン)付きが3万8,000円、ナイロンストラップ(グレーまたは濃ブラウン)付きが3万6,000円。2016年6月10日発売予定。

精緻な数字と目盛りが目を引くホワイトダイヤルとブラックナイロンストラップ

シックなブラックダイヤルとグレーナイロンストラップ

ホワイトダイヤルのレザーストラップは、ブラウンカラー

ブラックダイヤルはレザーストラップもまたブラックだ

ホワイトダイヤルとSSブレスの組み合わせ

ISSEY MIYAKE ウオッチ「W」にオートマティックモデル

カーデザイナー、そしてプロダクトデザイナーの和田智氏が手がけるISSEY MIYAKE ウオッチ「W(ダブリュー)」に、機械式自動巻の新モデルが登場。セイコーネクステージブースに、サンプルが展示されていた。実はまだ製品化が決定したばかりで、価格や発売時期など詳細は一切未定。ただし、ダイヤルデザインにはブラックとブラック+ホワイトリングの2パターンが存在し、それぞれにラバーストラップやSSブレスが用意されるようだ。

今回は3針モデルで、従来のクォーツ式「W」とは大きく印象を変えた。しかしながら、自動車のメーターパネルを彷彿とさせるダイヤルは、カーデザイナーとしても活躍する和田智氏らしいデザインとなっている。

ブラックダイヤルとラバーストラップの組み合わせ。このモデルはベゼルがブラックIPのようだ

ブラックダイヤル+ホワイトリングのダイヤルとラバーストラップを組み合わせたモデル

ブラックダイヤルとSSブレスの組み合わせ