時計に向かって「ママに電話!」

友人と別れたのは駅。たしか地下に書店があったはず。この町はそこそこ知っているのだが、地下街は迷いやすく、正直よくわからない。

早くも不安に。どうしよう

とりあえずネットで書店の場所を検索するか……とスマホを取り出しかけて、「あ、ないんだった」と気づく。mamorio Watchを見つめてみるが、調べ物はできない。スマートフォンなら子どもがおかしなサイトを見ないよう設定してやる必要があるが、mamorino Watchならそういう面倒なことをしなくていいのは助かりそう。……ただし、大人である筆者にとってはこのシンプルさが今は辛い。なんとかならないか。

電話しよう

こんなときのためのmamorino Watchである。前述の通り、通話機能がついているのだ。画面をダブルタップするとmamorino Watchオリジナルキャラクターが登場するので、「ママに電話」と話しかけるとあらかじめ登録しておいた親機に電話をかけることができる(「ママ」の部分は変更できる)。

しかし、小さい子どもならともかく、筆者がこの地下道で「ママに電話!」と叫んでいる姿はちょっと怪しすぎる。ということで、ここは普通に「でんわ」をタップしてかけることにしよう。

メニューを普通にタップしてかけることもできる

スマートウォッチで通話すること自体はApple Watchで体験済みだが、mamorino Watchは子ども用おもちゃライクなデザインなので、筆者が話しかけているとやたらと目立つ。某ターミナル駅の地下でおもちゃみたいな電話に話しかけている怪しい男を見たら、それは筆者だ。

ママ(友人)

通行人にちらちら見られつつ通話開始。おお、意外と音質は悪くない。相手の声もはっきり聞こえるし、こちらの声も問題なく届いているようだ。さすがにこの環境ではボリュームを最大にしないと厳しいが、会話自体はきちんとできる。そりゃあ普通の電話と比べると粗いが、目的を考えるとこれくらいで十分。連続通話時間も約170分もあることだし。