3日、日本マイクロソフトより、「Cortana(コルタナ)」のiOS版アプリがリリースされた。音声認識に対応しており、話しかけることで調べ物などが可能なパーソナルアシスタント機能だ。

海外ではすでにリリースされていたが、今回日本語に対応したiPhoneアプリ版が登場した。音声アシスタントといえばiPhoneでは「Siri」という強力なライバルがいるが、Cortanaはどう差別化していくのか。さっそくCortanaを使ってみた。

Cortanaができること

CortanaはApp Storeからダウンロードし、マイクロソフトのアカウントでログインすることで利用できる。

音声アシスタント「Cortana」

Siriとの大きな違いは、Cortanaがアプリだということだ。ホームボタン長押しでどこからでも起動できるSiriと異なり、Cortanaはアプリのアイコンをタップして呼び出す必要がある。画面を見なくても起動・操作が可能なSiriにはさすがに及ばない。

起動後の画面はかなり違う。Siriはとてもシンプルで、話しかけないと何も起こらない。対するCortanaは話しかけなくても、最初の画面で現在地の天気やニュースなどを表示してくれる。何を表示するかについては設定から変更することが可能で、さらに気になるキーワードを登録しておくと、それに関するニュースを配信してくれるなど、最近流行りのキュレーション機能も備えている。また、Cortanaは音声入力に対応しているが、フリックでも普通に入力できるのがポイントだ。

Cortanaはニュースや天気などを起動画面に表示できる

自分が知りたいジャンルを登録しておくことも

Siriはシンプル

Cortanaにはリマインダー機能もあり、設定しておくと「時刻」や「場所」をトリガーに通知してくれる。たとえば、21時に自宅の近くまで来たら「トイレットペーパーを買う!」と自分にお知らせしたりできるのだ。Siriにも同様のリマインダー機能はあるが、音声で入力しないといけないので、結局リマインダーアプリを起動して手で入力した方が早かったりもする。逆に声を出せる環境なら、ホームボタン押しっぱなしで音声認識まで可能なSiriの方が、2タップを要するCortanaよりもスピーディーだ。

Cortanaにはリマインダーを作る機能がある。通知する場所や時刻まで設定可能

Cortanaちゃんにプロポーズ!

さて、ここからはお約束ではあるが、CortanaとSiriそれぞれに同じことを話しかけて反応を探ってみよう。Siriのツンデレっぷりはよくネタにされるが、Cortanaはどうか。

Cortanaに告白すると……

Siriに告白すると……

Cortanaに愛を告げると……

Siriに愛を告げると……

Cortanaにプロポーズすると……

Siriにプロポーズすると……

基本的にツンデレのSiriに対してCortanaは好意的だが、プロポーズまでいくとCortanaもマジトーンで断ってくる。ちなみに、定番のネタふりに対しては両者ともうまいこと返してきた。さすがである。

Cortanaにあの呪文を唱えてみると……

Siriにあの呪文を唱えてみると……

できることは似ているが、操作感が限りなくシンプルなSiriと違って、Cortanaは音声アシスタント+αという感じ。この+αが必要かどうかでどちらを使うか選んでもよさそうだ。