スペイン・バルセロナで開催中のモバイル関連展示会「Mobile World Congress 2016(MWC2016)」においてサムスンは、Androidスマートフォン「Galaxy」シリーズの新製品として「Galaxy S7(以下S7)」と「Galaxy S7 Edge」を発表した。現時点では2機種とも日本国内でのの販売についてアナウンスされていないが、本記事では「S7」が前機種の「Galaxy S6(以下S6)」からどのように進化したのか探るべくスペックを比較してみたい。

なお、S6はドコモ版、S7はグローバル版の現時点で明らかになっているスペックを比較している。

Galaxy S7

基本デザインは変わらず

まずは外観からチェックしていこう。

機種名 Galaxy S6 Galaxy S7
ボディサイズ W71×H143×D6.8(最厚部8.6)mm W69.6×H142.4×D7.9mm
重量 約138g 約152g
ディスプレイサイズ 5.1インチ
ディスプレイ解像度 1,440×2,560ピクセル

デザインコンセプトは変わらないようで「ああ、Galaxyだなあ」という曲線を描いている。そのボディサイズはS6がW71×H143×D6.8(最厚部8.6)mmであるのに対して、S7はW69.6×H142.4×D7.9mmとなった、幅と長さが微妙に短くなり、厚さはS6の最厚部と比べると1mm弱薄くなっている。基本的なデザインはあまり変わらないので、スマホにあまり詳しくない人は見分けにくいかもしれない。

重量は、S6が約138gであるのに対して、S7は約152g。微妙に重くなっている。これはハードウェア的な変化も影響しているのかも知れない。

ディスプレイサイズと解像度は両者ともに変わらず、5.1インチで1,440×2,560ピクセルになる。このディスプレイは液晶ではなく、Super AMOLEDで極めて発色がよくコントラストが高いのが特徴だ。そして、S7では「Always on Display」という新機能を搭載する。同機能は、その名の通り、常時ディスプレイをオンにして待機する機能だ。ユーザーがディスプレイに触れなくても時間やカレンダーや通知などを表示してくれるのだが、ポケットに入れたりするとディスプレイは自動的にオフになる。

ちなみに同社ではGear VRというVRビューワーをリリースしている。これまでは、S6シリーズにのみ対応していたがS7シリーズでも使用することができるようになった。後述するプロセッサが高速になっているので、S6よりもなめらかな映像を楽しめるだろう。