入学、就職、引っ越しなど、春からの新生活に向けてパソコンやタブレットを買おうと考えている人も多いかもしれませんね。でも、いろいろと種類が多すぎて何を選べばいいのか……。今回は、そんなみなさんに参考にしていただけるよう、目的別の端末選びのポイントをまとめてみました。

iPhoneを使っているならApple製品が便利

現在iPhoneをお使いの方なら、まずおススメしたいのがApple製品を選ぶこと。パソコンなら『Mac』シリーズ、タブレットなら『iPad』シリーズです。iPhoneでアプリのダウンロードや課金などに使っているApple IDを、MacやiPadでも共通して使えることがその理由です。

iPhoneユーザーなら連携が便利なiPadをおススメ

共通のApple IDを使うことで、写真・メモ・カレンダーなどの中身がiPhoneと常にシンクロされ、どの機種からでも同じ内容を確認することが可能です。また『メッセージ』はiPhone以外からでも送受信が可能。『電話』も、iPhoneを親機とするとMacやiPadを子機のように使うことができるんです。iTunes Storeで買った音楽や映画・電子書籍なども共通で使用できるので、活用の場が2倍3倍と広がります。

そもそも、パソコン? タブレット?

じゃあMacとiPad、どっちがいいの? とお悩みの方。まずは自分が何に使うのかを考えてみてください。(A)Macにしたほうがいい理由に該当しない、かつ(B)iPadにしたほうがいい理由のいずれかに該当するなら、iPadがおススメと言えるでしょう。ちなみに、アプリ開発やWebサイト構築など、プログラミングやサーバ管理に関わる場合はMacが必須です。

A:Macにしたほうがいい理由
□ 光学ドライブ、外付けハードディスクなどのUSB機器を接続したい
□ メールで添付ファイルのやり取りが多い
□ デスクトップにいろいろなものを広げて作業したい
B:iPadにしたほうがいい理由
□ 手軽に持ち歩きたい
□ 絵を描きたい
□ ソファーやベッドでゴロゴロしながら使いたい
□ 通勤・通学など、電車の中で使いたい
□ Wi-Fiのない場所でも手軽に通信したい

まだイマイチ決め手に欠けるという方は、それぞれの得意分野から、自分の使いたいことにどちらがより合うのか参考にしてみてください。

各種SNSはMac用のアプリでも使えます

いかがですか? 自分にはiPadが合いそうだなと思った方は、次にどのモデルにするか選びましょう。iPadにもいろいろあるんですよ。

どのiPadを選べばいいの?

現在販売されているiPadは、大きく分けて大・中・小の3種類。それぞれ、iPhoneと同じく場所を選ばず通信できる「Wi-Fi+セルラーモデル」と、Wi-Fiのある場所でのみ通信できる「Wi-Fiモデル」があり、さらに容量違いが2~3種類あります。

左から、iPad Pro・iPad Air 2・iPad mini 4

画面サイズの比較。右端はiPhone 6s

PC向けのWebページを開くとこんな感じ

モデル名 iPad Pro iPad Air 2 iPad mini 4
サイズ 305.7x220.6x6.9mm 240x169.5x6.1mm 203.2x134.8x6.1mm
画面サイズ 12.9インチ 9.7インチ 7.9インチ
重さ(Wi-Fiモデル) 713g 437g 298.8g
重さ(Wi-Fi + Cellularモデル) 723g 444g 304g
価格(Wi-Fiモデル) 32GB:94,800円
128GB:112,800円
16GB:53,800円
64GB:64,800円
128GB:75,800円
16GB:42,800円
64GB:53,800円
128GB:64,800円
価格(Wi-Fi + Cellularモデル) 128GB:128,800円 16GB:67,800円
64GB:78,800円
128GB:89,800円
16GB:56,800円
64GB:67,800円
128GB:78,800円

細かくて分かりにくいので、各機種の得意分野からおススメの使用スタイルを整理してみましょう。自分が想像する使い方に一番近いものがどれか、参考にしてみてください。

iPad Pro

iPad史上最も大きな大サイズ。PDF等の書類チェックや、iPhoneで撮った写真・ムービーをみんなで見るといった用途にこの大きさが活かされます。また、スピーカーも他の機種と比べてワンランク上の性能。動画配信で映画やミュージックビデオを見るにも最適です。新しく搭載された画面分割機能もiPad Proなら余裕。iPad miniの画面を二つ並べたサイズで使えます。

手に持ったサイズ

2つのアプリを同時に表示させて作業することが可能

紙と鉛筆で描くように自然に使えるApple Pencil

もう一つ、他のiPadと大きく異なるのがApple Pencilが使えるということ。Apple Pencilは専用のペン型描画ツールで、従来のペン型ツールより格段に高精細な描画ができるというものです(詳しくはこちらの記事で)。思い切り絵を描きたいなら、大きさの面からもiPad Proがおススメです。

携帯性が特長のiPadではありますが、iPad Proはその大きさゆえにノートパソコン並みの大きさ・重さがあります。画面がほぼA4サイズ、縁まで入れるとA4ファイルサイズなので、持ち歩くならカバンもそれなりの大きさが必要です。また、立ったまま使ったり長時間持ち続けるのはつらいので、基本的に据え置きで使うものと考えたほうがよさそうです。

iPad Proの使用スタイルはこんなイメージ

使う場所は家が中心、容量は32GBじゃ心許ない……ならばおススメのモデルはこちら!
⇒iPad Pro Wi-Fiモデル 128GB

iPad Air 2

スタンダードな中型サイズ。iPad誕生時から本体面積はほぼ同じですが、画面サイズは大きくなり、より薄く、500gを切る重さに。携帯性と高機能を両立させたバランスのいいモデルと言えます。

3Dや映像の表示が特に強いので、ゲームや動画視聴にも最適。iPad Proでももちろんできますが、ソファーやベッドの上でゴロゴロしながら使うならAirのほうがお手軽です。

手に持ったサイズ

メインのカメラはiPhone 6/6 Plusと同じ800万画素。ムービー撮影にも編集にも、大きな画面が役立ちます。メールの送受信やPDF、WordやExcelファイルの確認などにも使えるので、ビジネスパーソンのパソコン代わりとしてもお役立ち。iPhoneでもできることですが、画面が大きいと一度に見られる情報量が格段に多くて効率的。長時間使った時の疲れ方が全然違います。

iPad Air 2の使用スタイルはこんなイメージ

家でも外でもアクティブに。音楽などはiPhoneに入れて容量節約。ということでおススメのモデルはこちら!
⇒iPad Air 2 Wi-Fi + Cellularモデル 64GB

iPad mini 4

持ち歩きに負担のない小型サイズ。3Dや映像の表示ではiPad Air 2にやや劣りますが、前モデルのiPad Airを超える性能です。物理的には小型ながら液晶のドット数はAirと同じなので、実は同じ量の情報を表示できるんです(地図の領域は同じまま縮尺を小さくした感じです)。

手に持ったサイズ

A5ノートよりも小さく重さは300g前後と、カバンにサッと入る大きさ。電車の中で立ったまま使ったり、カフェのカウンター席でメールや書類をチェックする、どこにでも置けるなど、携帯性と取り扱いやすさが一番の魅力です。

スマホはAndroidだけどiOS端末もほしい、通話はガラケーだけどWebやアプリを使える環境がほしい、という場合の2台持ちにもピッタリ。ノートパソコンとの併用も得意分野を補完できて効率的です。

iPad mini 3の使用スタイルはこんなイメージ

外でこそ本領発揮。電子書籍も手描きノートもたくさん保存して持ち歩きたい、ということでオススメのモデルはこちら!
⇒iPad mini 4 Wi-Fi + Cellularモデル 128GB