Cherry Trailのパフォーマンスは? ベンチマークでチェック
TransBook T100HAに搭載されているCPUは、Cherry Trail世代のAtom x5-Z8500。4コアで動作クロックは2.24GHzとなる。前世代のBay Trailに比べ、グラフィック機能が大きく強化されているのが特徴だ。とはいえ、低消費電力を重視したタブレット向けCPUであることには変わりがなく、PentiumやCoreプロセッサなど上位CPUとは差がある。メモリは2GB(LPDDR3-1600)でストレージは64GBのeMMCとなっている。
スペックをある程度紹介したところで、ベンチマークで性能をチェックしよう。使用したのは、総合ベンチマークソフト「PCMark 8」で、テストに用いたワークロードは「Home accelerated」と定番3Dベンチマークソフトの「3DMark」、人気のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、ストレージのデータ転送速度を測る「CrystalDiskMark」の4種類だ。
一般的な処理を想定したベンチマークであるPCMark 8のスコアは、Bay Trail世代のCPUに比べて順当にスコアを伸ばしてはいるが、普段高速なPCを使っている人が操作すると、多少のもたつきを感じるだろう。
また、グラフィック性能は強化されているが、3D系のベンチマークを見てもそれほど高くはない。ブラウザゲーム程度なら問題ないが、3Dゲームを快適にプレイするのは難しい。CrystalDiskMarkは、HDD以上、SSD以下という結果でeMMCとしては極めて一般的なスコアといえる。
バッテリー駆動時間に目を向けると、公称では約11.3時間となっている。PCMark 8でバッテリーテストを行ったが結果は約4時間10分となった。公称よりはだいぶ少ないが、PCMark 8は負荷が大きいので実際はもっと長く駆動するだろう。
コストパフォーマンスの高さが魅力の1台
ここまでTransBook T100HAを紹介してきたが、やはりCherry Trail世代のAtom x5-Z8500を搭載した2-in-1としては低価格なのが最大の魅力だ。USB 3.1 Type-CにHDMI出力などインタフェース類も充実。ストレージも64GBと若干の余裕があり、全体的な使い勝手も良好だ。
この手の2-in-1モデルで求められるのは、どちらかというと絶対的な性能というよりも持ち運びや取り回しのしやすさといったフットワークの軽さで、そういった観点から見ると、TransBook T100HAの完成度は高い。手軽に使える2-in-1モデルを求めているなら、チェックして損のない1台だ。
製品名 | ASUS TransBook T100HA |
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直販価格 | 49,464円(税込み)から |
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Intel Atom x5-Z8500 (1.44GHz) |
メモリ | DDR3L-1600 2GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics |
ストレージ | 64GB eMMC |
光学ドライブ | - |
ディスプレイ | 10.1型ワイド(1,280×800ドット)IPS液晶 |
有線LAN | - |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
Webカメラ | 背面:500万画素、前面:約192万画素 |
主なインタフェース | USB 3.1 Gen1(Type-C)×1、USB 2.0×1、microHDMI出力 microSDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力コンボポートなど |
バッテリ駆動時間 | 約11時間 |
本体サイズ / 重量 | W265×D175×H8.45mm/約0.58kg(タブレットのみ) W265×D175×H19.45mm/約1.08kg(キーボードと合わせた状態) |