日本マイクロソフトは14日、Windows 10搭載デバイスが一堂に会したプレスイベント「Windows 10 Partner Device Media Briefing」を開催した。

同イベントでは、日本マイクロソフトがWindows 10 Mobile搭載デバイスに関する公式な見通しを発表し、発表会場には、日本エイサーのWindows 10 Mobile搭載デバイス「Liquid M330」や、サードウェーブのWindows 10 Mobile搭載デバイス「DG-Q10M」(仮)など、数多くのWindows 10搭載デバイスが展示された。日本マイクロソフト 代表執行役 社長の平野拓也氏は、「今後さまざまなWindows 10搭載デバイスが登場するよう支援体制を整えていく」とコメントし、Windows 10搭載デバイスのさらなる拡充に言及してもいる。ここでは、展示されていたWindows 10搭載PC群を写真で紹介していこう。

10月7日に発表された、パナソニックの12.1型モバイルPC「Let'snote SZ5」。3年半ぶりにフルリニューアルを果たし、豊富な端子を搭載しながら、光学ドライブ搭載で世界最軽量となる約929gを実現した。発売は11月6日を予定

エプソンダイレクトの11.6型2-in-1 PC「Endeavor TN30E」。キーボードドックが本体と着脱する仕様で、8月に発売している

東芝が2015年秋冬モデルで最も注力する新シリーズ「dynaPad N72」。同社が10月13日に発表した、"紙の代替を目指す"手書き向けの12型タブレットだ。約6.9m厚・約569gの本体は、12型タブレットで世界最薄・最軽量をうたう

ASUS JAPANの「TransBook T100HA」(シルクホワイト)。ディスプレイ着脱型の10.1型ノートPCで、9月に発表済みのエントリーモデルとなる。USB 3.1 Type-Cポートや、Cherry Trailの搭載などが特徴

日本HPの「Pavilion x2 10-n000」(サンセットレッド)。こちらもディスプレイ着脱型の10.1型ノートPCで、USB 2.0 Type-Cの搭載や、5万円を切る戦略的な価格が特徴。展示されているサンセットレッドは鮮やかな赤が印象的だ

レノボ・ジャパンの2-in-1 PC「Thinkpad 10」は、Cherry Trail搭載の10.1型タブレット。8月に発表されており、こちらも着脱型となる。2,048段階の筆圧検知に対応するThinkPad用ペン「ThinkPad Pen Pro」も用意する

マウスコンピューターの「WN891」。Office Home and Business 2013が付属して税込29,800円という、リーズナブルな価格で知られる。同機の本来のOSはWindows 8.1 with Bingで、公式のWindows 10対応はうたわれていないが、今回のイベントではWindows 10搭載モデルが展示されていた

富士通の2015年秋冬モデル、23型液晶一体型デスクトップPC「ESPRIMO WH77/W」。9月に発表しており、Intel RealSense Cameraを使った生体認証「Windows Hello」による顔認証ログインが可能だ

デルの13.3型ノートPC「Inspiron 13 7000」。液晶が360度後方へ回転するタイプの2-in-1 PCで、10点タッチに対応。スタイラスペンも付属する

NECパーソナルコンピュータの「LAVIE Hybriad ZERO」。13.3型で世界最軽量をうたう、360度回転ヒンジを備える2-in-1 PCだ。Windows 10 Home 64bit搭載モデルは秋冬モデルとして9月に発表済み。すでに販売も開始している

VAIOのフラッグシップ機「VAIO Z」。独自のフリップ機構で液晶が回転する13.3型モバイルPCで、10月6日に発表されており、15日に出荷予定だ。Windows 10 Proモデル、Windows 10 Homeモデルの2種類を用意する

サードウェーブのWindows 10 Mobile搭載デバイス「Diginnos Mobile DG-W10M」。9月に開発表明がなされていたが、実機は本イベントが初のお披露目となる。価格は「お求めになりやすい価格とさせていただく予定」とのことで、どうやら20,000円を切る価格を目指すようだ

プラスワン・マーケティングのWindows 10 Mobile搭載デバイス「KATANA 02」。6月に開発表明がなされていたが、現時点では発売日は「未定」。ハードウェアの開発遅延と日本マイクロソフトとの調整の両方が理由とのこと。価格は、当初の発表通り、税別29,800円を予定している

ジェネシスホールディングスのWindows 10 Mobile搭載デバイス「WPH-451」。geeneeブランドでAndroidスマートフォンなどを展開する同社だが、今回Windows 10 搭載デバイスを参考出展した。背面はマットな質感のブラック

Raspberry Pi Foundationからは「Raspberry Pi 2」を展示。2015年2月という早い段階で、Windows 10が同製品をサポートすることは明かされていたが、"2015年後半"という発売時期を控えてか、改めての展示となった

「シナリオ展示コーナー」では、「Gaming」「Music」「Movie」「Productive」「Personal & Natural」「Creative」の6つの利用シーンごとに、Windows 10搭載搭載デバイスが展示されていた。

「Gaming」コーナー

「Gaming」コーナーでは、日本マイクロソフトの「Xbox」や、デルの15型ノートPC「Inspiron 15 7000」、TITAN Xを2基搭載するサードウェーブの「GALLERIA XK-E SLI」などを展示。また、視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ「FOVE」のデモも行っていた

「Movie」コーナー

「Movie」コーナーでは、パナソニックの「TOUGHPAD 4K」で高解像度ムービーを再生する展示を行っていた。同機は20型タブレットPCで、上位モデル(FZ-Y1CH)ではHDMI 2.0搭載4K入力に対応。4Kビデオカメラなどで撮影した高画質映像をそのまま再生できる

「Productive」コーナー

「Productive」コーナーでは、エプソンダイレクトの「Endeavor TN30E」や日本HPの「Elite x2 1011 G1」といった2-in-1 PCで、デスクトップ用UIとタブレット用UIを状況により自動で切り替えるContinuum機能を活かした、OfficeやOneNoteの使い勝手を紹介

「Personal & Natural」コーナー

「Personal & Natural」コーナーでは、「Windows Hello」の生体認証ログインや、音声デジタルアシスタント「Cortana」など、Windows 10の生体認証・音声認識機能のデモが行われていた。Cortanaのデモには、実際に日本マイクロソフトの平野社長が同イベント内でも使用した、富士通の13.3型モバイルPC「LIFEBOOK SH90/W」を展示。生体認証のデモには、NECパーソナルコンピュータの4KノートPC「LAVIE Note Standard NS850」が展示

「Music」コーナー

「Music」コーナーでは、ASUS JAPANの「TransBook T100HA」など、ハイレゾ音源対応PCと、ハイレゾ再生ヘッドホンを組み合わせて紹介していた。なお、同コーナーでは、DTSサウンドを搭載したAcer製Windows 10 Mobile搭載デバイス「Liquid M330」を参考展示。日本エイサーが同イベントで時期・価格未定ながら国内投入を予告した製品で、ヘアライン加工の質感が好印象だった

「Creative」コーナー

「Creative」コーナーでは、VAIOのクリエイター向け12.3型ハイエンドタブレット「VAIO Z Canvas」と、東芝の12型軽量タブレット「dynaPad N72」を展示。いずれもデジタイザペンが標準で付属する、手書きに特化したPCとなる