ガーバーの違いをベンチマークで確認:定格編 その2

ではゲームではどうか? ということでまずグラフ20と21がDIRT Rallyの結果だ。ここではむしろ内蔵GPUの場合よりも外部GPUの場合で結構な差をつけてB1ガーバーが高速という結果がでている。

グラフ22と23はファイナルファンタジーXIVで、こちらでは性能差は少ないがGPU内蔵・外部を問わず一応B1ガーバーの方が高速だ。

もっともGrand Theft Auto V(グラフ24と25)を見ると(最大フレームレートは暴れまくっているので無視してもらうと)おおむね同等でむしろB0ガーバーの方がやや高速といったところ。

ただMetro Redux(グラフ26)ではGTA Vと同程度の差ながらB1ガーバーの方が微妙に上回っているので、あわせて考えればどっこいどっこいというあたりか。最後がThief(グラフ27)で。こちらも強いて言えばB1ガーバーがやや性能的に上回っているが、同程度といったところ。CPUとGPUの両方に負荷がかかる状況でないと明確な差は出ないというところか。

最後に消費電力測定。まずグラフ28と29がSandraのDhrystone/Whetstoneであるが、特に内蔵GPUを使った場合にはB0ガーバーの方がやや消費電力が多くなっているのが分かる。

グラフ30はおのおのの結果の平均値を取ったもので、なぜか外部GPUの場合のIdle状態の消費電力がB0ガーバーの方がやや低めになっているが、あとはおおむねB1ガーバーの方が消費電力低めとなっている。

では3DMarkは? ということでグラフ31がその結果であるが、特に外部GPUの場合、前半部はB0ガーバーの方が消費電力が高いのに後半部ではB1ガーバーが高いのは、B1ガーバーの方がやや性能が高い(=より多くの演算を行う)ことで、むしろ消費電力が増える結果になったのではないかと思われる。

結果の平均値(グラフ32)を見ると、むしろB1ガーバーの方が微妙に増えているのは性能が上がった事への代償であろう。