3DMark 1.5.893(グラフ1~8)

FutureMark
http://www.futuremark.com/benchmarks/3dmark

まずはいつものように3DMarkから。今回はテスト対象が2製品なので、テスト別にOverallをまとめてみた。大ざっぱに言うと、負荷が低いところではGTX970がR9 Nanoよりもやや優勢である。

今回の場合、IceStoem(グラフ1)では、Extremeの場合を除くとGTX970がやや上である。ところがCloudGate(グラフ2)やSkyDiver(グラフ3)、FireStrike(グラフ4)などでは、Physicsは当然同じながらGraphicsのスコアに大きな差があり、結果としてOverallもR9 Nanoが上回っている形だ。

AMDによると「4K解像度だと最大30%の性能改善がある」としたがFireStrike UltraのGraphicsスコアは11182.0 vs 14246.7で27.4%ほどR9 Nanoが上回るスコアを出しているから、あながちうそとはいえないだろう。

グラフ5~8はそれぞれのGraphicsTestのフレームレートを抜き出したものである。IceStorm(グラフ5)は大体同等で、唯一2K解像度になるExtremeのGT2が多少明確な差がある程度である。

ところがCloudGate(グラフ6)以降は一貫して明確にR9 Nanoが上回る結果になっている。これはFireStrike(グラフ8)でもいえるのだが、こと4KのUltraに関しては絶対フレームレートそのものが9~16fpsという低いもので、確かに比率で言えば30%近い改善ではあろうが、実用に耐えるかどうかはまた別である。実用に耐えるというのは、Extreme程度(2K解像度)の範囲ではないか? というのが3DMarkでの結果からは言えそうだ。