Googleは9月3日、都内で開催された記者発表会において、サブスクリプション型音楽配信サービス「Google Play Music」の国内でのサービス提供開始を発表した。

「Google Play Music」は、月額980円(税込、10月18日までに登録すれば月額780円)でAndroid/iOS搭載のスマートフォンやタブレット、およびPCから利用でき、3,500万曲以上の楽曲を無制限で再生できるというもの。

発表会場では、Google Play音楽パートナーシップ担当者が概要を説明したほか、国内パートナー企業が登壇し音楽業界活性化へ期待を寄せた。また、タッチ&トライコーナーも用意されており、実際にスマートフォンやタブレットを使って同サービスを試せるようになっていた。ここでは、その様子をお伝えする。

日本でも「Google Play Music」がGoogle Playサービスのラインナップに加わった

日本が60カ国目のサービス提供国に

発表会では、まずGoogle Play音楽パートナーシップ担当ディレクターのサミ・ヴァルコネン氏が登壇し、世界と日本のデジタル音楽市場の現状について説明した。

ヴァルコネン氏によれば「Google Play Musicは前年比で登録者数が2倍になるなど著しい成長を見せているが、まだ成長の可能性は残っている」とのこと。

一人当たり2.4台のインターネット接続端末を所有する日本市場について「モバイル検索に関しては日本は世界10カ国のひとつに数えられるほど進んでいるが、デジタル音楽に関してはまだまだで、デジタルでのダウンロードの割合は17%にすぎない。これは、アメリカの71%、英国の45%、韓国の58%と比べても少ない。私たちは日本市場がCDなどの物理メディアからデジタルへ移行するお手伝いをしたい」と語った。

「Google Play Music」については、「Android/iOS搭載端末やPCなど、インターネットに接続できるさまざまな端末で3500万曲を越す楽曲が聴き放題になるサービス」と紹介。

「日本が世界で60カ国目の提供国になる。単に楽曲を再生するだけでなく、気分に合わせてプレイリストを選んで再生したり、手持ちの音楽ファイルを最大5万曲までクラウドに保存して様々なデバイスからアクセスできるLOCKER(ロッカー)などの機能もある。また、レコメンデーションの機能も充実している」と説明し、「私たちのサービスは、そもそもモバイル向けに作られたもの」と、他サービスと比べたGoogle Play Musicの優位性に自信を見せた。

Google Play音楽パートナーシップ担当ディレクターのサミ・ヴァルコネン氏

「Google Play Music」のグローバルにおける登録者数は1年で倍増した

日本ではデジタル音楽が占める割合は17%で、成長の可能性が大きい

日本は「Google Play Music」の60カ国目のサービス提供国に

「Google Play Music」はストリーミングだけでなく、1曲ごとに購入したり、手持ちの音楽ファイルを最大5万曲までクラウドに保存したりも可能

「Google Play Music」に参加する音楽レーベル。ヴァルコネン氏は「業界のサポートがあったから本日発表することができた」とパートナー企業に謝意を表した