ソニー・ミュージックエンタテインメント コーポーレートEVPの今野敏博氏

Google Play Musicが揃える3,500万以上の楽曲には、邦楽も多く含まれることが特徴だ。それもそのはず、パートナー企業には、ソニー・ミュージックエンタテインメントやエイベックス、ユニバーサル ミュージックなど、国内の大手音楽レーベル会社が多数名を連ねている。

発表会では、パートナー企業の代表者らが挨拶し、音楽業界の盛り上がりに期待をみせた。ソニー・ミュージックエンタテインメント コーポーレートEVPの今野敏博氏は、Google Play Musicの開始を「真打登場」と表現する。

「音楽業界は時代の感覚に結びついた業界だが、時代時代のテクノロジーとの結びつきも強い。1982年にCDが誕生したが、それが20年経って携帯やPCにダウンロードして楽しまれるようになった。今年はさまざまなストリーミングのサービスが立ち上がり、また新しい音楽の聴き方を皆さんに提供できるのではないかと考えている。その中でもGoogle Play Musicは真打登場と言える。この文化を日本に根付かせることができるようにGoogleと取り組んでいきたい」(今野氏)。

エイベックス ミュージック・クリエイティヴ 取締役 営業本部 本部長 兼 ビジネスアライアンス 本部 本部長の佐藤朝昭氏は、「日本レコード協会の調べによると、無料聴取層(音楽は聴くけれど無料で楽しみたいという人)は日本人全体の34.4%になる。音楽サブスクリプションは、こういった方にいかに利用していただくかが成否の鍵。日本人にはまだ馴染みのないサービスだが、Googleのような影響力あるプレイヤーが市場参入することによって、こういったサービスが定着する原動力になることを期待している」とコメント。

ユニバーサル ミュージック 執行役員の島田和大氏は、「サブスクリプション型サービスは世界的に急成長している。日本はモバイルの最先端を行く国ではあるが、デジタルの成長の余力を大きく残した国でもある。このタイミングで様々なサブスクリプション型サービスが立ち上がるのは、音楽市場にとどまらずエンターテインメント市場全体が盛り上がっていく素晴らしい環境になるのではないか。我々も音楽を提供する側として、Googleと強力なタッグを組んで市場を盛り上げていきたい」と期待を表した。

エイベックス ミュージック・クリエイティヴ 取締役 営業本部 本部長 兼 ビジネスアライアンス 本部 本部長の佐藤朝昭氏

ユニバーサル ミュージック 執行役員の島田和大氏

パートナー企業の代表とサミ・ヴァルコネン氏