カラー展開も大きく変更
外見上で目につくのはカラーの変化だ。2012年モデルがシルバー・スペースグレイ・イエロー・ピンク・ブルー・(PRODUCT)REDの6色だったのに対し、2015年モデルでは同じ6色ながら、シルバー・スペースグレイ・ゴールド・ピンク・ブルー・(PRODUCT)REDになった。イエローとゴールドが同系色(黄色系)と考えると構成自体は変わっていないが、色味はだいぶ変わっている。ピンク、ブルー、(PRODUCT)REDも色味がだいぶ変わり、ビビッドな色合いになっている。
シルバー・スペースグレイ・ゴールドの組み合わせはiPhoneやiPad Air 2、MacBookと同じで、同系色で揃えたいユーザーにも訴求するだろう。
ちなみにiOSを搭載しないiPod nanoとiPod shuffleも、従来の8色構成からiPod touchと同じ6色構成に変わっている。緑系が消え、ピンク系と赤系が(PRODUCT)REDに統合されたような形になる。色のセットについてはジョナサン・アイヴ率いるアップルのデザインチームが熟慮を重ねて決定したのだろうが、筆者の最初の感想は「ブルーとピンクがスポーツシューズみたいだなあ」だった。
細かい変更点としては、第5世代で採用された専用ストラップ「Apple Loop」の留め金がなくなり、再びのっぺりとしたシンプルなボディに戻った。正直Loopを使っている人はほとんど見たことがないため、余計な周辺機器の在庫を作らないためにもLoopの削除は正しい判断だったのではないだろうか。
なお、名前に反して指紋認証の「Touch ID」は搭載されなかった。大いなる名前負けだと思ったのは筆者だけではないはずだ。