スペックの詳細を見ていこう
最後に、本体をざっとチェックしていこう。ケースは艶消しブラックのフロントパネルを採用したもので、中央部にLEDを搭載。フロントパネルにはしっかりとファンが搭載されており、左右と下部から吸気され、背面のファンから排気される。電源ユニットは、BTO-PCでも採用が増えているボトム配置。PC内部の熱による電源へのダメージを軽減できるだろう。左側面のパネルには、ちょうどグラフィックスカードが接続された箇所にエアホールが設けられている。
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つや消しブラックが採用された前面パネルは、ほこりが目立ちにくい。フロントパネル下部にファンを内蔵している |
ケース背面を見ると、電源ユニットがボトム配置されていることがわかる。拡張スロットは3スロット使用されている |
搭載されているマザーボードは、MSI製のX99-S01。MSIの一般向けラインナップには存在しないモデルなので、おそらくOEM専用モデルだろう。CPUクーラーにはCooler Master製のサイドフロー型が採用されており、4本のヒートパイプにより8コアCPUの熱をしっかりと冷やしてくれる。HDDはホルダに取り付けられた状態でケージに収められており、工具なしで着脱が可能だ。電源ユニットにはAcBel製の定格700W製品を採用。電源効率の指針である"80PLUS BRONZE"の認定を取得しており、省電力効果も期待できるだろう。
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MSIのX99-S01。X99 Expressチップセットの特性を活かした、拡張性の高いマザーボードだ |
Cooler Master製のサイドフロー型CPUクーラーを標準搭載。形状から「Hyper 212」シリーズと考えられる |
バックパネルI/Oは、PS/2ポート、USB 2.0×2、USB 3.0×8、ギガビットLAN端子、光出力端子付きのHDオーディオという構成。なおCore i7-5960Xはグラフィックス機能を内蔵していないため、X99 Expressマザーボードに映像出力端子は搭載されていない。グラフィックスカードの出力端子はDVI-I×1、HDMI×1、DispkayPort×3。その下の拡張スロットに挿入されているのが、NVMe SSDだ。
圧倒的な処理能力を備えたマウスコンピューターのフラグシップPC
ここまで確認してきた通り、「MDV-GX9541X2-M32-SH」の処理能力は圧倒的だ。メインストリームPCはいうに及ばず、「MDV ADVANCE」シリーズの中でも最高峰の処理能力を備えており、マウスコンピューターのフラグシップPCにふさわしい実力と存在感を備えている。また発売されたばかりのNVMe SSDが全体の性能に与える影響は大きく、ストレージの速度をさらに一段上に引き上げることに成功している。本機は、ミドルレンジのPCが2~3台購入できる高価なPCだ。しかしその価格に見合った高い性能と満足感が得られるPCといえる。性能を追求したいクリエイターや、エンスージアスト、そしてこの夏に懐が大いに暖まったユーザーは、本機の持つモンスターパワーに触れてみるのもいいかもしれない。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | MDV-GX9541X2-M32-SH |
CPU | インテルCore i7-5960X エクストリーム・エディション |
メモリ | 32GB PC4-17000 DDR4 |
SSD | 1.2TB インテル750シリーズ NVM Express対応(PCI-Express3.0 x4接続) |
HDD | 2TB SerialATAIII |
チップセット | インテルX99 Express |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 980 |
OS | Windows 8.1 Update 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN |
インタフェース | USB 3.0×10(前面×2、背面×8)、USB 2.0×2(背面×2) |
サイズ | W190×D490×H410mm |
ディスプレイ | - |
価格 | 469,800円(税別) |
※価格・構成については、2015/7/2(記事作成日)現在の情報です。
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
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