ニケシュの魅力とは

ニケシュを後継者に指名した理由について聞かれると、孫代表は「彼とは5、6年前に初めて会った。当時はYahoo!JAPANの検索エンジンをどうするか検討している時期で、Googleの交渉相手がニケシュだった。利害関係が絡む交渉の場では、相手の人柄、頭の良さ、洞察力、情熱などが見えてくる。いざ剣を交えてみて、ニケシュは只者ではないと心から思った。スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツと同格レベルのすごさを感じた。そこで惚れ込み、なんとか口説き落とした」と語った。

ソフトバンクグループ代表取締役副社長に就任したニケシュ・アローラ氏。株主総会で挨拶した

また株主総会の最後に、ニケシュ氏が登壇。「エネルギーと知性に溢れた孫さんの元で仕事をすることになった。簡単に勤まる仕事ではないが、ベストを尽くしたい。会社のため、株主の皆様のために"常に正しいことをする"という父から学んだ価値観を大事にして、仕事を成し遂げたい」と挨拶した。

何故、犬がお父さんに?

「ソフトバンクのテレビCMでは、一家のお父さん役に犬が登場する。何故なのか、ここ数年ずっと考えていた。ひょっとして世界のホームラン王である、王貞治さん(愛称はワンちゃん)の代役なのではないか。回答はいただかなくても結構です」。孫代表は「夢に水を挿さないように、回答はしないでおきます」と笑った。