KDDIは6月18日、第30期 定時株主総会を開催した。本稿では、株主たちから相次いだユニークな質問をまとめてみたい。

株主総会に登壇し、株主からの質問に回答するKDDI代表取締役社長の田中孝司氏

株主総会のお土産

ドコモ、ソフトバンクの株も持っているという株主は「会場を見渡すと、今日来ている株主さんの少なさに驚いた。これは(株主総会参加者への)お土産がないからじゃないか。KDDIの役員は(お土産を提供しているので盛況な)ドコモやソフトバンクの株主総会を見てきたら良い」と意見。

これに対し、田中社長は「貴重なご意見をありがとうございます。他社に比べ、弊社は個人株主さまが少ないのが事実です。重要な課題と認識しております。個人株主さま向けにセミナーなども開催しております。引き続き、あらゆることを検討していきたいと思っています」と回答した。

イッツコムの買収を!

横浜市から来たという年配の株主は「テレビを見ようとすると、ゴーストが激しい。そこでケーブルテレビのイッツコムと契約した。すると、とても綺麗に映り満足した。でも利用料金が高い。KDDIグループ子会社のJ:COMは、利用料金が安いと聞いている。そこで、J:COMにイッツコムを傘下に収めるよう働きかけてくれないか」と質問。

これに対し、田中社長は「ケーブルテレビは地域によって事業者が決まっています。そのため、J:COMがイッツコムさんのエリアに進出することは難しいのが事実です。ただ、ケーブルテレビをご利用なら、auスマートバリューを適用できます。利用料金が安くなるので、検討していただけたら幸いです」と回答した。