Apple Payが英国でも利用可能に

NFCを使った非接触のモバイル決済「Apple Pay」は、新たにDiscoverが対応したほか、英国でもApple Payのサービスを開始する。大手銀行のカードやクレジットカードをApple Payに登録して、支払いができるようになる。

もともとApple Payのバックエンドは、MasterCardなどが提供しているサービスなので、すでに英国ではPayPassのような非接触のNFCモバイル決済が利用できるようになっている。米英以外の国でも、例えばPayPass対応のレジでApple Payが利用できる場所は結構ある。今回は、英国のユーザーでも自国のカードを登録して使えるようになったことが大きい。

英国でサービス開始。公共交通機関でも使えるように

基調講演では、Squareが非接触のApple Pay対応リーダーを提供すると発表されていたが、このリーダー自体も「Apple Payとそのほかの(NFCによる)非接触方式の決済対応」という位置づけだ。

Apple Payの新しい点といえば、Passbookアプリが「Wallet」という名称に変更。Apple Payの決済と同時にその店のポイントカードなどの情報もやりとりしてポイントを提供することも可能になるようだ。

iPad専用機能も用意

iPad向けには、ソフトウェアキーボード上で2本指タッチでカーソル操作ができるようになった。さらにマルチタスクによって画面を分割して2つのアプリの同時表示も可能に。後述するMac OS Xの最新版「El Capitan」に搭載されたスプリットビューに似た機能だ。

また、動画再生中にほかのアプリに移動すると、小さい再生画面になって再生を継続するPIP(ピクチャーインピクチャー)機能も搭載した。このあたりは、サムスンのGalaxy Tabで見る機能と同等だ。

そのほかにも多くの機能追加が図られているようだが、詳細は基調講演では語られていない。実際に触ってみて、もう少し詳しい情報が分からないと何とも言えない部分ではある。iOS 9の登場は今秋の予定。