例えれば、当たるとデカい4番バッターのK-3に対して、毎打席手堅くヒットを放って出塁する1番2番バッター。ファッショナブルなカラーリングとLEDという親しみやすいキャラクター。そして、自撮りも可能という今どきのファンに受けるカジュアルさを演じつつ、試合本番では思いがけないピンチにも頼れる防塵防滴仕様。コンパクトかつバリアングルによるフットワークで、次の塁(被写体・表現)も積極的に狙っていける。動画では撮影中にAFを使用するとレンズの駆動音を拾ってしまうが、これは現状のKAF3マウントを使用している以上、仕方がない。むしろマニュアル撮影で絞りを開き、薄いピントをMFでデリケートにコントロールする楽しみを見出したい。

K-3で大いに感心したローパスセレクター(手ぶれ補正用の回路を利用して撮像素子を振動させることで、擬似的にローパスフィルター効果を生み出す)を引き続き搭載。また、今回もPENTAXらしいアイデア機構が採用されている。それは、自撮りモードに関する機能。バリアングルモニターが自撮りポジションになると、シャッターボタンの機能がより撮りやすいボタンに委譲されるのだ。しかも、変わったことがわかるよう、シャッター機能が委譲されたボタンのLEDが点灯する。何という芸の細かさ! というか、普通気付かないよこんなところ(すごく褒めてる)!

バリアングルモニターが正面を向くと、より押しやすいボタンにシャッター機能が委譲される

確かに変化後のボタンの方が押しやすい

前部ダイヤルは縦に埋め込まれたタイプを採用

LEDのサポートのおかげで、暗所でも使いやすい

内蔵フラッシュをポップアップした状態。内蔵フラッシュにはコマンダー発光機能はない

やはり便利なバリアングルモニター。これがタッチ液晶なら、なお良かった

smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR REは、キットレンズとしてのみ展開。レンズ単体では、HDコート版(他の仕様は同じ)が販売されている

smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR REは、ズームリングをぐいっと回してやると収納されていたレンズが繰り出され、撮影可能になる