京セラが出展していたのは、Androidを搭載したタフネススマートフォンのOSをWindows Phone 8.1に載せ替えた参考出展の端末。もともと同社のタフネススマートフォンは、米国の過酷な現場で働くようなユーザーに人気で、それをさらに法人ユーザーに使われているWindowsとの親和性が高いWindowsd Phoneが求められており、その声に応える形で開発を行ったというもの。MWCの会場に出展することで、来場者の反応を聞き、実際に商品化をするかどうかを決めるという。

京セラのWindows Phone搭載スマートフォン。ただし、外観はベース端末の「Dura Force」

本体側面

現在はWindows 8.1だが、開発のタイミング的にWindows 10が搭載できる場合は、それを採用することも検討するという。あくまで「提案の1つとして反応を見たい」という位置づけだそうだ。

そのため、ハードウェアはベースモデルそのままで、OSだけを載せ替えた形で、特に独自のものを搭載しているわけではないが、評判が良ければ今後、実際に製品化される可能性もある。

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今回、国内メーカー3社がWindows Phoneを出展し、にわかにWindows Phone市場が盛り上がってきた。特に京セラは独自の立ち位置でまだ販売が決まっているわけではないが、ビジネスの現場でWindowsとの親和性が高いWindows Phoneは、やはり根強い要求があり、各社とも特に法人需要に期待する声が聞こえてくる。

現時点では、マウスとfreetelからSIMロックフリーのWindows Phone端末が登場することになりそうで、今後国内市場でさらなるWinodws Phone拡大の端緒となるか、今後のマイクロソフトの戦略も含めて、今年1年はWindows Phoneの動向が注目だろう。