iPadやAndroidタブレットに続く第三の選択肢として脚光を浴びているのがWindowsタブレットだ。手ごろな値段とコンパクトなサイズが相まって、昨年から販売台数を伸ばしている。iPadなどとどう違うのか、どういうユーザーに向いているのかを考えてみよう。

格安タブレットの登場で身近な存在に!

Windowsタブレットにはマイクロソフトの「Surface Pro 3」のような10万円を超える高級機もあるが、今人気を集めているのが、2万円前後で購入できる8インチ級のタブレットだ。低価格帯モデルとして考えると、1万円前後から購入できるAndroidタブレットと、2万円代半ばのiPad miniの中間にあたる。

Windowsタブレット。写真はASUS VivoTab Note 8 R80TA-3740S

格安Windowsタブレットが実現した秘密は、CPUなどの性能を抑えたことに加え、OSに「Windows 8.1 with Bing」を採用しているからだ。このOSはInternet Explorer 11の検索エンジンが初期設定でマイクロソフトの検索サービス「Bing」になっていることで、ハードウェアメーカーに無償で提供されている。もっともユーザーはセットアップ後、好みの検索エンジンに任意で変更できるので、使い勝手自体は通常のWindowsとまったく変わらないと言っていいだろう。

なお、Windowsタブレットにはインテル製CPUを搭載してWindows 8.1が動作するものと、iPadなどと同じARM系CPUを搭載して「Windows RT」が動作するものの2種類ある。このうち現在人気を集めているのは前者のほうで、後者は鳴り物入りで登場したものの、従来のWindowsアプリが動作しないなどの理由から人気が出ず、マイクロソフト自身も開発を終了してしまった。WIndows RTにはWindows 10へのアップグレードも用意されないので、これから購入するメリットはほとんどないと言っていいだろう。