まとめ - 中身が大きく変わった究極のモバイルPC

最後に、スペックやベンチマーク結果からは表われない実際の使用感についてお伝えしよう。VAIO Zを試用して感じたのは、とにかくレスポンスが速い点だ。Windows 8.1の基本操作については、まず不満を感じる場面がない。ファイル操作も高速で、移動やコピーもサクサク行なえる。ソフトのインストールやアンインストールが異様に速いことにも驚いた。

起動時間やスリープからの復帰が速い点もポイントだ。電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は7.4秒とかなり高速。スリープからの復帰はあまりにも速くて、正確に計測できないほどだった。

この速さは、CPUとストレージの性能が大きく影響しているに違いない。だがそれに加え、プリインストールソフトが必要最低限に抑えられていることも関係あるのではないかと筆者は考えている。タスクマネージャーから「スタートアップ」を確認すると、自動実行されるアプリが少ないことがわかる。プリインストールソフトが多いとデスクトップが表示されたあともしばらく待たされることがあるが、VAIO Zは瞬時に使うことができた。シンプルだからこそ、実用性が高いのだ。

VAIO Zのスタートアップに登録されている自動実行アプリはわずか3つ

VAIO Zは見た目の新しさはないものの、中身は大きく変わっている。「究極のモバイル」というコンセプトは、確かに新しいVAIO Zにも継承されていた。ぜひ一度実際に触れてみて、その使い勝手の良さを体感していただきたい。

製品名 VAIO Z VJZ13A1
CPU Intel Core i7-5557U(3.1GHz)/Intel Core i5-5257U(2.70GHz)
メモリ 8/16GB
ストレージ 128/256/512GB PCIe SSD
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel Iris Graphics 6100(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド(2,560×1,440ドット)
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×2、HDMI×1、ステレオミニ端子など
メモリースロット SDカードスロット×1
サイズ/重量 W324.2×D215.3×H15~16.8mm/約1.34kg
OS Windows 8.1/8.1 Pro Update 64bit
店頭予想価格 税別190,000円前後(最小構成時)~