キヤノンは2月6日、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX710 HS」を発表した。スリムボディに高倍率ズームレンズや高い動画記録性能を備える「PowerShot SX」シリーズの新モデル。発売は2月下旬で、価格はオープンとなっている。キヤノンオンラインショップでの直販価格は38,800円だ(税別)。

カラーはブラックとレッドの2色をラインナップ

2014年2月に発表された「PowerShot SX700 HS」の後継となるモデル。厚さ34.8mmというスリムサイズでありながら、光学30倍のズームレンズを搭載している。新たな特徴としてはまず、SX700 HSでは有効1,610万画素だった撮像素子が有効2,030万画素のCMOSセンサーへ変更されている(サイズはいずれも1/2.3型)。

従来モデルであるSX700 HSに比べて、5軸手ブレ補正機能が強化された。5軸手ブレ補正は、動画撮影時に光学式と電子式を併用するもので、光学式機構と電子制御によって回転軸、水平回転軸、縦回転軸、上下、左右の手ブレを効果的に補正する。今回のモデルでは、水平回転軸と縦回転軸に対する補整が強化され、走り撮りや後ろ歩き撮り時の映像の揺れを大幅に低減することに成功した。なお、画像処理エンジンは動画記録に強い「DIGIC 6」を搭載している。

Wi-Fi接続やNFCに対応するのはSX700 HSと同様だが、NFCを用いてのワイヤレス接続時がより使いやすく進化。スマートフォン側での接続操作が不要となり、NFCタグ同士を合わせるだけで接続が完了する。また、スマートフォンなどを用いてのリモート撮影時、「P」モード以外に「Av」「Tv」「M」を選択可能になったほか、16:9、3:2、4:3、1:1でのマルチアスペクト対応となるなど、より多彩な撮影ニーズに対応した。

主な仕様は、撮像素子が有効約2,030万画素・1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサーで、レンズが焦点距離25~750mm(35mmフィルム換算時)の光学30倍ズーム、開放F値がF3.2~F6.9、対応感度がISO80~3200となっている。背面のモニターは約92.2万ドット・3型の液晶方式で、動画の記録形式はMP4(MPEG-4 AVC/H.264)、動画の最大記録画素数は1,920×1,080ドット(フルHD)/60pだ。

利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードとなっている。サイズはW112.7×D34.8×H65.8mm、重量はバッテリーとメモリーカードを含む状態で約269g。

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