説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「SMS/MMSをパソコンで受信できません!?」という質問に答えます。

***

iOS 8.1から、iPhoneの電話番号宛てに送信されたSMSをパソコン(Mac)やiPadで受信することが可能になりました。Macで作業しているとき、SMSを受信してもiPhoneが手もとになければ気付かないものですが、iOS 8.1の「メッセージ転送機能」を有効にしておけば、Macの「メッセージ」アプリで受け取ることができます。

一般的なインターネットメールとは扱いの異なるSMSですが、パソコンやタブレットで送受信できることは大きなメリットです。受信だけでなく返信/新規発信できるうえ、着信があればプッシュ通知で知らせてくれますから、iPhoneの「メッセージ」と同じ感覚で利用できると考えていいでしょう。

ただし、MacのOSは最新版のヨセミテ(OS X 10.10)であることが前提です。WindowsマシンなどMac以外のパソコンは、メッセージ転送がサポートされていないため利用できません。iPadに転送する場合も、iOS 8.1以降にアップデートしておく必要があります。

Apple IDに関する注意事項もあります。iPhoneとMacは同じApple IDでサインインしていなければならず、それぞれ異なるアカウントを使用している場合は「メッセージ転送」スイッチが現れません。

SMSの制限にも注意が必要です。転送されるSMSの宛先は電話番号かつ1件のみ、件名なし/写真などの添付ファイルなしでなければなりません。本文の文字数は70文字以内という制限も、SMSの仕様のとおりです。あくまでパソコン/タブレットで送受信可能になっただけ、と考えたほうがいいでしょう。

同じApple IDでサインインしたMac(OS X Yosemite)またはiPad(iOS 8.1)があれば、メッセージ転送スイッチが現れます