他にも、Zenfone 5や、Xperia Z3、GALAXY S5、AQUOS ZETA、ARROWS NXなど、ヒットしそうな端末は、スペックや機能面で細かい違いはあれど、どれも大枠では似たりよったりだ。MEDIAS Wみたいな意欲的な変態スマホが話題になった2013年とは、明らかに雰囲気が違う感じがある。
一言で表すなら、「趨勢は決まった」というやつだ。結局のところ、スマートフォンは黎明期にiPhoneが提示したベーシックな形に収まった。何だかんだで、これが一番使いやすいよね、という結論が出てしまったのだ。変態スマホはこれからもたまに出るかもしれないが、情勢を覆すのは難しいだろう。
そうそう、変態スマホで思い出されるのは、GALAXY Note Edgeである。曲面ディスプレイ「エッジスクリーン」を採用した意欲的なモデルだ。アレはどうなんだ、と言われそうだが、実はあの「エッジスクリーン」は初見こそ「おっ」と思うものの、別に奇をてらった機能ではない。冷静に考えると、ディスプレイを横に伸ばして端末サイズをキープするために本体を曲げただけであり、使い方もはっきりしている。「新しいスマホの進化」というよりは、「スマホを今の形のままより便利にするため」の機能であり、収斂された先での派生系にすぎないという印象である。