ウェアラブルやスマートウオッチが話題に

最後に今年最大の"脱"を挙げると、脱・スマートフォンとばかりにメディアがスマートウオッチやウエアラブルで大騒ぎしたこと。ネタ切れ感が出てきたスマートフォンに飽きたメディアにとって、スマートウオッチはスマートフォンに代わるスターだったのでしょう。それがよく分かるのが、The Vergeが昨年末に公開したSamsungのスマートウオッチ「Galaxy Gear」のレビューです。Vlad Savov氏がスマートフォンと共に使用しないとGalaxy Gearの機能が制限されることを痛烈に批判しています。スマートフォンがなくても、単独で素晴らしいデバイスでなければダメだというわけです。

GALAXY GEAR

スマートウオッチやウエアラブルが全て直接インターネットに接続できた方が自由度が高まりますが、携帯性やバッテリー動作時間を考えたら現実的ではありません。逆にLTEが十分に普及した今、これからどんどん増えていくだろうネットにつながるデバイスをどこでも利用できるようにするために、スマートフォンがホットスポットの役割を担うべきです。カバンの中に入れっぱなしにして持ち歩くしかないようなサイズ、大きなバッテリーを備えたiPhone 6 Plusを今年Appleがリリースした理由の1つは、そこにあります。何年後かに、今年はスマートフォンが脱・端末に進み出した年として語られているかもしれません。