UNiGiNE Valley 1.0 (グラフ31~36)

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Heavenとあまり傾向が変わらないのは過去のテストで分かっているので、今回は若干負荷の重いValleyのみを実施してみた。実線がCatalyst 14.9、破線がCatalyst Omegaとなる。

さてまず平均フレームレート(Average)、A10-7850とかR7 250X(グラフ31)ではむしろCatalyst 14.9の方が高い様なスコアが出ているが、傾きを見るとCatalyst 14.9の方がむしろ変であって、Catalyst Omegaではそれが正常に戻ったという気もしなくはない。この傾向はほかのベンチマークでもでている。

一方Radeon HD 7970やR9 290X(グラフ32)は、Catalyst 14.9とCatalyst Omegaで見事にスコアが一致していて、性能改善はないというか、ほぼ同一というべきか。

最大フレームレート(Maximum)も、A10-7850(グラフ33)がかなり変なのが正常に戻ったという感じである。またR7 250Xがやけに性能が落ちているが、そもそも構成を考えると妙に高い数字が出すぎている気がする。ハイエンド側(グラフ34)はこれもほぼ同等で、誤差の範囲とすべきか。

最後が最小フレームレート(Minimum)で、R7 250Xが妙に暴れている(グラフ35)が、1280×720Pixelで1.3fpsというのがむしろ変なのであって、これもCatalyst Omegaでまっとうになったというべきか。ハイエンド側(グラフ36)はほぼ一直線で、強いて言えば1280×720Pixelで若干性能が上がっているが、改善比3%というのは誤差の範囲とみなすかどうか微妙な程度でしかなく、高解像度になるとほぼ差がないあたりは、あまり性能改善の効果はないと言えるだろう。

そんなわけで、性能改善というよりはむしろ安定性の改善が、特にローエンド2製品で顕著といったところだ。