ファミリー共有で位置情報を利用する

ここまで位置情報を利用したサービスについて紹介してきたが、実は前回紹介した「ファミリー共有」にも位置情報の共有機能がある。設定の最中に位置情報を共有する項目があったが、これをオンにしておくことで、「iPhoneを探す」や「友達を探す」の検索対象に、自動的に家族が追加されるのだ。

家族同士で連絡を取り合う際や、子供の防犯対策としても便利な機能だが、一方で、家族といえど自分の居場所を常に把握されているのはプライバシーの侵害だと感じる人も多いだろう。このため運用時にはよく家族間で相談し、同意の上でオンにするようにしたい。

あくまでひとつの案だが、13歳未満のユーザーは常時位置情報をオンにしておき、13歳以上になったら親子で相談して同意の上でオンにする、といった使い分けをするというのはどうだろうか。いずれにしても使い方にはくれぐれも気をつけたい。

ファミリー共有の設定中に「位置情報を共有」を選択しておくと、ファミリーメンバーと位置情報するようになる。ファミリー以外の相手は別途自分で設定し直す必要がある

「iPhoneを探す」では自分の機器のリストに加え「家族」の欄が追加されており、家族のiPhone/iPadの位置も同時に検索できる

「友達を探す」でもこのようにファミリー共有のメンバーが登録されている。ファミリーメンバーは自分には常時見えているが、ほかのメンバーには見えないので安心していい

カレンダーも家族で共有

最後に、ファミリー共有を有効にした場合の追加機能をもう一つだけ紹介しておこう。ファミリー共有をオンにすると、「カレンダー」の中に、共有カレンダー「Family」が自動的に追加される。このカレンダーにはファミリー共有のメンバー全員が登録されており、家族間で予定を共有するのに役立つ。家族に周知しておきたい予定だけでも記入しておけば役立つだろう。

機能そのものは通常のカレンダーと同じ。たとえば子供の学校行事などを入れておき、親子で忘れ物がないように気をつけるといった活用法が考えられる