MS-NH1が備えるハードウェアスペックを確認しよう

MS-NH1のCPUは動作クロック1.33GHzの「Atom Z3735F」。インテルのモバイル向けCPUの定番モデルだが、4コアを内蔵しているため思いのほか処理能力は高い。メモリはDDR3L-1333となり、2GBをオンボードで実装している。ストレージは32GBのeMMC。実際に利用できるのは25GBほどとなるため、容量は少々心もとないだろう。メディアファイルなどはMicroSDカードに記録するようにしよう。有線LANは搭載していないが、Realtek製のIEEE802.11 b/g/n対応無線LANおよびBluetooth V4.0を内蔵しているため、一度設定してしまえばネットワークも入力デバイスもワイヤレスで利用できる。

4コアCPU「Atom Z3735F」の詳細をCPU-Zで確認。1.33GHzで動作し、各種拡張命令にも対応している

メモリはDDR3L-1333を採用しており、容量は2GBだ。32bit版のWindows 8.1を採用しているとはいえ、若干心もとない

32GBのeMMCのうち、実際に使用できるのは25.40GB。いくつかのアプリケーションをインストールするとファイルを保存する余裕がなくなるだろう。大き目のファイルはmicroSDカードなどに保存して使おう

各種ベンチマークで性能をチェックしておこう

スペックを見る限りハードな利用は想定されていないと思われるが、最後にベンチマークテストで本機の性能をざっと紹介しておこう。計測したのは、「Windowsエクスペリエンス インデックス スコア」「PCMark」「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」の3点だ。現行のデスクトップPCやノートPCではWindows 8.1の動作に大きな負荷を感じることはすでに無いが、本機のようなデバイスではこういった基本的なベンチマークのスコアが体感に影響してくるだろう。

■Windows エクスペリエンス インデックス スコア
プロセッサ 4.8
メモリ 5.5
グラフィックス 3.8
ゲーム用グラフィックス 3.9
プライマリディスク 7.2
■PCMark8 Home conventional 3.0
Score 946
Web Browsing - JunglePin 0.621 s
Web Browsing - Amazonia 0.197 s
Writing 15.50 s
Photo Editing v2 3.316 s
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.0 fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 457.3 ms
Casual Gaming 5.9 fps
Benchmark duration 56min 46s
■ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10
スコア 評価
640×480 (低品質) 2229 やや重い
1280×720 (低品質) 1169 重い
640×480 (標準品質) 1270 重い
1280×720 (標準品質) 887 動作困難

結果としては、CPU自体の動作クロックやメモリコントローラは数年前のPC並みだが、ストレージの速さが他のデバイスの速度を補い、体感速度を向上させている印象を受けた。2GBというメモリ空間を考え、ハードを特定の処理に集中させることでなかなか快適に利用することができるだろう。一方厳しめのスコアとなるのはグラフィックス項目。「艦隊これくしょん～艦これ～」などのブラウザゲームやフルHD程度の動画再生であれば問題なく動作するが、3Dゲームなどは難しそうだ。

「艦隊これくしょん～艦これ～」のようなブラウザゲームはしっかりと動作させられる