撮像素子には、EOS 70Dから継承した「デュアルピクセルCMOS AF」を新搭載する。これは1つの画素を2つのフォトダイオードに分割し、ライブビュー撮影時の位相差AFセンサーとして活用する仕組みだ。これによって、ライブビューの場合でもスムーズにAFが作動する。

動画は最大でフルHDの60p記録に対応。記録形式はMOVのほか、MP4が選べる。HDMI経由で接続した外部機器に映像をモニタリングすることも可能だ。

【左】上位機「EOS 5D Mark III」に近い操作系とボタン配置を採用。マルチコントローラーの周囲に新設した、測距エリア選択レバーは独自のものだ 【右】撮影モードは、オートからマニュアルまでの6モードと、3つのカスタムモードに対応。最近のEOSと同じく、モードダイヤルにはロック解除ボタンを装備する

【左】天面には、ホワイトバランスや測光、ドライブ、AF動作などの各選択ボタンを装備。シャッターボタンの後には、メイン電子ダイヤルとマルチファンクションボタンを備える 【右】ポップアップ式のストロボを内蔵。ガイドナンバーは約11。光通信によるワイヤレスストロボの制御も行える

そのほか、カメラ単体でのインターバルタイマー撮影やバルブタイマー撮影、蛍光灯などのチラツキを低減するフリッカーレス撮影、多重露出、GPS記録、HDR、カメラ内RAW現像、リサイズなどにも新対応する。

【左】新搭載したフリッカーレス撮影では、蛍光灯や水銀灯、LEDなどの人工光源下で生じる、露出や色のばらつき、ムラを低減できる 【右】ファインダー内には、電子水準器やグリッド、各種の撮影情報などを表示できる

【左】内蔵GPSでは位置情報の記録のほか、ロガー機能や電子コンパスも利用できる 【右】操作ボタンのカスタマイズも充実。自分の撮影スタイルに応じて設定することで使い勝手を高められる