昨年話題となった粒子状物質の"PM2.5"や最近では季節を問わずかかる人が多い花粉症などの対策として、空気清浄機の需要が高まっている。目には見えない"空気"だが、健康のことを考えれば常にキレイに保っておきたいところだ。

家電量販店の空気清浄機コーナー。各社が提供する多機能型と特化型の空気清浄機が並ぶ (取材協力:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba)

とはいえ、初めて空気清浄機を買う人や、何年かぶりに買い換える人にとっては、最新製品のどこに注目すべきなのかわかりづらいだろう。そこで本稿では、空気清浄機の選び方について考えてみた。

多機能型と特化型、どちらの空気清浄機を選ぶべき?

空気清浄機を選ぶときに、まずポイントになるのが、加湿・除湿やイオン機能などが付属した多機能型と、空気清浄機能に特化したもののどちらを選ぶかだ。家電量販店やショッピングサイトなどで、さまざまな空気清浄機を比較してみると、"加湿空気清浄機"や"除加湿空気清浄機"といった製品を見かけることがある。これらの製品が多機能型の空気清浄機であり、国内大手メーカーなどが多く販売している。

"多機能"という言葉の響きは魅力的であり、「空気をキレイにして、なおかつ加湿や除湿もできれば一石二鳥」と感じる人も多いだろう。だが、その反面、「肝心の空気をキレイにする性能は十分なの? 」と疑問を感じている人もいるかもしれない。

また、これらの多機能型の空気清浄機で注意すべきは、こまめな手入れが必要になることだ。国内大手メーカーなどが販売する多機能型空気清浄機の多くでは、約1カ月に1回、フィルターを水洗いするなどの手入れが必要であり、これは購入前に想像していた以上に、面倒な作業だ。とりわけ、加湿フィルターは汚れやすく、臭いも気になるため手入れが大変で、加湿空気清浄機を購入したが、結局、加湿機能は使っていないという人も少なくないだろう。

もちろん、フィルターの手入れを怠れば、空気を清浄にする性能は落ちてしまう。空気清浄機を選ぶ際には、どのくらいのペースでフィルターなどの手入れが必要なのかを、よく確認しておくのがよいだろう。

空気清浄性能を追求するなら、手入れが簡単な特化型製品を

ブルーエアの空気清浄機「ブルーエア450E」

空気清浄機の本来の機能である空気をキレイにする性能にこだわり、なおかつ面倒な手入れは避けたいという人であれば、空気清浄機能に特化したシンプルな製品を選ぶのがおすすめだ。特化型の空気清浄機としては、過去にもマイナビニュースで紹介しているスウェーデンの空気清浄機メーカー、ブルーエア社の製品が挙げられる。同社の製品は空気清浄機能に特化しているため、“空気を清浄にする性能“が高いのが特長だという。加えて、メンテナンスについても24時間の稼動を一日とカウントし、6カ月に1回フィルターを交換するだけでよく、水洗いなどの面倒な作業は不要だ。

ブルーエアの空気清浄機で、とくに注目すべきは空気清浄性能だ。米国家電製品協会(AHAM)が定める「CADR(クリーンエア供給率)」という世界基準において最高値を記録している。また、超微粒子0.1μm以上の粒子99.97%除去するほか、通常の空気清浄機と比較して2.5倍速の超ハイスピード清浄を実現するなど、キレイな空気をすばやく供給できるという。なお、ブルーエア社によると、PM2.5が注目され始めた昨年来の売れ行きは好調で、他社製品の出荷台数が落ち始めた今年の夏以降も、同社製品の出荷台数は伸び続けているそうだ。

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空気清浄機でもっとも重要なのは、空気をキレイにすることであり、加湿や除湿などの機能は、あくまで副次的な要素と言える。つい機能が豊富な製品を選んでしまいがちだが、空気をすばやく確実にキレイにしたいのであれば、空気清浄性能に優れ、手入れが簡単な特化型の空気清浄機を選択するのもひとつの考え方だ。ボーナス商戦のタイミングで空気清浄機の購入を検討している人は、ぜひ本稿を参考にして頂ければ幸いだ。