驚きの軽さ、745g

それでは、改めて「Let'snote RZ4」の概要を紹介しよう。「Let'snote RZ4」は液晶を背面に360度倒すことができるコンバーチブル仕様の10.1型PCで、同社の既存コンバーチブルPC「Let'snote AX3」と近い形状をしている。プロセッサには「Core M」の開発コード名で知られる、インテルの2in1向け新CPU、Intel Core M-5Y10(0.8GHz)を採用する。

標準モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core M-5Y10(0.8GHz)、メモリが4GB(拡張不可)、ストレージが128GB SSD、ディスプレイが10.1型ワイド(1,920×1,200ドット、タッチ対応)、光学ドライブは非搭載。ブルー&カッパーを始め、Office Home & Business Premium プラス Office 365サービスを搭載したモデルも用意される。

片手で軽く持ち上げられる

タブレット形状にもなるコンバーチブル型なので、液晶はタッチ対応

本機の大きな特徴の1つは、コンバーチブルPCとして世界最軽量の745gとなる「小型軽量」である。冒頭でも述べたが、最初に手にした時に驚いたほどの軽さだ。

筆者は、約795gで13.3型ノートPCとして世界最軽量をうたうノートPC「LaVie Z」(NECパーソナルコンピュータ製)を所有している。体感的な軽さは、やはりサイズが大きい「LaVie Z」の方が、サイズに対しての重量という意味で軽く感じられるが、この「Let'snote RZ4」は10.1型というサイズに見合った軽さであり、強度面での安心感も大きい。ましてやコンバーチブル機構を採用した上での745gという重量は、やはり驚くべき軽さだ。

デジタルスケールで試用機の重量を計測したところ、737gだった

本機のもう一つのポイントは、その小型のサイズ。本体サイズはW250×D180.8×H19.5mmと、一般的なB5用紙(縦257×横182mm)とほぼ同等のサイズである。手元にあった無印良品製のB5ノート(実寸256×178mm)と比べてみたが、ほとんど同じ大きさだった。少し小さめの鞄にも収納しやすく、特に小型のバッグを持っている女性には朗報だろう。

液晶は高視野角のIPSを採用している。筆者はさほど気にならなかったが、10.1型でWUXGA解像度の液晶は、仕事で使うには少々小さいと感じる人もいるかもしれない。

無印良品製のB5ノートとほとんど同じ大きさ

一方、小型軽量ながら、端子類に妥協はみられない。主なインタフェースは有線LAN×1、HDMI×1、D-Sub×1、USB 3.0×3、SDカードスロットなどで、いずれもフルサイズだ。本機のようなモバイル機であればD-Subはさすがに省いて良い気もするが、想定層であるビジネスユーザーには重要ということだろう。

右側面

左側面

天板厚は既存モデル「Let'snote AX3」の0.6mmから0.15mm薄くした0.45mm、トップキャビネットは0.55mmから0.15mm薄くした0.4mm、ボトムキャビネットは0.45mmから0.05mm薄くした0.4mmとなり、全体で薄肉化を図っている。一方で堅牢性も確保し、同社の他モデルと同じく、100kgf加圧や76cm同左落下試験などをクリアしている。