バッテリ駆動時間は?

最後に、モバイルPCで最も気になる駆動時間を紹介する。

本機には14nmプロセスで製造される2in1向け最新CPU、「Core M」ことIntel Core M-5Y10(0.8GHz)を採用。このCore M-5Y10による消費電力の削減と、同社が新開発した高容量バッテリを4セル内蔵したことで、仕様上のバッテリ駆動時間はJEITA 2.0測定法で約10時間、JEITA 1.0測定法で約14時間となっている。

Let'snote RZ4のシステム情報

なお、Core Mプロセッサのリファレンス機はファンレスモデルとなっているが、本機は「最大限のパフォーマンスを持たせるため」、ファンを搭載している。

排気口を背面に搭載

今回お借りしたLet'snote RZ4は試用機のため、パフォーマンスのベンチマークを取ることはできなかったが、駆動時間は、バッテリベンチマーク「BBench」で7時間41分40秒(残5%)、「PCMark 8」のHome accelerated(Battery life)で6時間6分1秒という結果になった。

ベンチマーク名 バッテリ駆動時間
BBench 7時間41分40秒(残5%)
PCMark 8 6時間6分1秒

本体設定は、液晶輝度が50%、LCDの自動輝度調整機能がオフ、電源管理設定はパナソニックの電源管理(省電力)を選択。無線LAN接続はIEEE802.11acで行った。

BBenchは、10秒ごとのキーストローク、60秒ごとのWebアクセスに設定。一方のPCMark 8とは1時間以上の差が出た。PCMark 8では、Web Browsing、Writing、Casual Gaming、Photo Editing、Video Chatを繰り返し行う、負荷が高いテストのためと思われる。いずれにしても丸1日のバッテリ駆動は十分に期待できるし、実際に使用しても1日の中でバッテリ切れで困ることはなかった。

まとめ - 小型PC好きは必見

「Let'snote RZ4」は小型で、軽く、駆動時間が長いという、全体的にバランスの良いモバイルPCである。745gという軽さはタブレットを使う感覚に近く、常に「iPad mini」(331g)を携帯している筆者としては、鞄の中に入れっぱなしでもさほど気にならない重さと感じた。それでいてキーボードや端子類にも、通常のノートPCと同等の配慮がなされ、画面の小ささにより文字の視認性は若干あるものの設定でカバーできる範囲といえ、全体的に不満がない1台といえる。実際の挙動はパフォーマンスベンチマークをチェックしたいところだが、動画再生やメール、ブラウジングなど、普通の使い方でもたつきは見られなかった。小型PC好きの方は、ぜひ一度量販店などで手に取ってみて欲しい。