iWatchのデザインや機能面、そして実際の登場時期についてだが、これに関してはデザイン関連の流出がほぼゼロなことを考慮すれば、流出できるほどのロットが存在せず、完成品直前のプロトタイプが極秘裏に少しだけ出回っているという状態だと予想する。

実際の発売は9月9日のイベント発表よりも先の10~11月以降(場合によっては来年初頭)になると噂されるが、おそらく流出情報の少なさがそれを物語っている。デザインに関する予想だが、筆者の考えではおそらく「いままでの腕時計の概念やデザインとは異なるもの」を候補に挙げておく。

希望的観測ではあるが、初代iPhoneをリリースしてスマートフォンのトレンドを大きく変革してしまった当時のAppleの実力を再び……に期待したい。AppleのデザイナーであるJony Ive氏が語ったという「Switzerland is in trouble (スイスは困難に見舞われる)」というフレーズが、現実のものになるのかに注目してほしい。

先ほどデザイン面の流出がないため予測が難しいという話をしたが、それは新型iPhoneとの比較であって、これまで出ている情報からある程度は予測できる。特に押さえておきたいのが、Appleが申請した腕時計型デバイスに関する特許の話で、ここに書かれた情報のいくつかは実際の製品に採用されているとみられる。

7月22日に公開されたAppleの腕時計型デバイス特許の資料にある「iTime」の文字(出典: USPTO)

また新聞社系の情報として、フレキシブルOLED、ワイヤレス充電といった要素を含んでいるとされている。フレキシブルOLEDは自発光タイプのディスプレイで、薄型で省電力、さらに曲面への配置が可能だ。つまりカーブ形状の部分にディスプレイを埋め込み、腕時計を周囲を這う形でディスプレイが設置される可能性だ。サファイアガラスが表面加工に利用されるという噂もあったが、これの実際は不明だ。またワイヤレス充電は仕組みとして十分に考えられ、仕組みとして「どのワイヤレス充電方式を採用するのか」に注目すると面白い。