説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Appleのライブストリーミングをいちどに大勢が見てもだいじょうぶ?』という質問に答えます。

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いよいよ9月9日、日本時間では9月10日午前2時からAppleのスペシャルイベントが開始されます。イベントの映像はインターネットで生中継(ライブストリーミング)されるため、日本にいながらにしてパソコンやスマートフォンのWEBブラウザを利用して視聴できます。iPhone/iPadの場合、iOS 6.0以降のシステムであれば問題ありません。イベント開始時間に「http://www.apple.com/live/」へSafariからアクセスしてみましょう。

そのライブストリーミングですが、Appleはこれまで何度もイベントで利用しています。配信の仕様に大きな変更がないとすれば、視聴に使うデバイスがパソコンかiPhoneか、ネットワークの帯域に余裕があるかどうかで配信される映像の情報量/解像度に差は出るものの(再生環境による最適化)、基本的にはまったく同じ映像をほぼ同時に世界の至るところで鑑賞できます。回線状況が芳しくない地域では一時的に配信品質が低下する可能性もありますが、これまでの経験もありAppleは入念な対策をしているものと推測されます。

ひとつ考えられるのは、コンテンツデリバリーネットワーク業者による「中継」です。世界各地に大容量キャッシュ(データ一時保存)サーバを設置し、それを高速ネットワークで接続している業者のサービスを利用すれば、AppleのWEBページに殺到するユーザを物理的に近い場所にあるサーバへ誘導しアクセスを分散することができます。 どの程度のアクセスがあるか予想したうえで上記の対策をとっているとすれば、サーバが"パンク"することはないでしょう。ただし、ユーザがアクセスを開始するタイミングまでは正確に予測できないでしょうから、一時的につながりにくくなったり画質が落ちたりする可能性は考えられます。

ライブストリーミングが行われるWEBページでは、カウントダウンが始まっています