マイクロソフトからWindows 8.1 Proを搭載したタブレット端末「Surface Pro 3」が、7月17日に発売された。画面解像度や処理性能の向上、本体の薄型軽量化などにより、製品としての完成度がぐっとアップしているのが大きな特長だ。

今回は、そのなかでも前モデルから大きく進化した「Surfaceペン」に焦点を当て、基本的な使い方やノート作成アプリ「OneNote」との連携方法、ビジネスシーンで役立つ便利な使い方などを、ライター目線で紹介していこう。

マイクロソフトの「Surface Pro 3」

スマートに使える電磁誘導方式のペン

Surface Pro 3には、液晶画面に直接書き込める専用ペン「Surfaceペン」が付属している。これは、電磁誘導方式のスタイラスペンで、Surface Pro本体とはBluetoothで接続される。ペンのサイズは、太さが直径9.5mm、長さが137mmで、持った感じは一般的なボールペンとほとんど変わらない。

電磁誘導方式の専用ペン「Surfaceペン」。ペン内部には電池が格納されている

Surfaceペンのボディには、3つのボタンが搭載されている。ひとつがキャップ部分にある「トップボタン」で、1回ノックするとプリインストールされているノート作成アプリ「OneNote」が起動し、2回連続でノックすると画面のスクリーンショットを取得することができる。ちなみにスリープモードのときにトップボタンを1回ノックすると、自動的にロック解除されてOneNoteの画面が表示される。

Surfaceペンのトップボタンを1回ノックすると、プリインストールされているノート作成アプリ「OneNote」が起動する

トップボタンを2回ノックすると、取り込み範囲を指定してスクリーンショットを取ることができる

Surfaceペンのボディにあるもうひとつのボタンが、ペン軸に設けられた「右クリック ボタン」で、マウスの右クリックと同じような機能を持つ。そして、その下には「消しゴムボタン」が搭載されており、これを押しながら画面をなぞることで、書き込んだ内容を簡単に消去することができる。これらのボタンはサイズや配置が絶妙で、いちいち目で確認しなくても手探りでどちらのボタンを触っているかわかり、とても使いやすい。

消しゴムボタンを押しながら画面をなぞると、書き込んだ内容を消去できる

ペン先は先端に行くほど細くなっており、細かい文字も書きやすくなっている。また256段階の筆圧検知にも対応しており、筆圧の加え方で線の太さを描き分けることが可能だ。実際にペンで画面に書き込んでみたところ、ペン先の動きに筆跡がさほど遅れず追随するため、複雑な模様や画数の多い文字もスムーズに書くことができた。まさに"紙にペンで書くような"自然な感覚だ。

筆圧の強弱により、線の太さが変わる。ペン先を強く画面に押しつけるようにすると、太い線を描くことができる