東芝ライフスタイルは8月21日、6ドアで容積605Lの冷凍冷蔵庫「マジック大容量 GR-H610FV」を発表した。10年前の機種と同じ本体幅でありながら、外壁を薄型化することで容積を142L増やした。発売は10月30日。価格はオープンで、推定市場価格は400,000円前後(税別)。

「GR-H610FV」

GR-H610FVは定格内容積605Lでフレンチドアタイプの大型冷凍冷蔵庫。605Lの大容量でありながら、幅が685mmと、10年前の463Lモデルと変わっていない。

これは、同社が「マジック断熱構造」と呼ぶ壁面構造の採用によるもの。一般的に、冷蔵庫の壁の厚さを減らすと、使用される断熱材の量が減少し、断熱性能が低下する。マジック断熱構造では、真空断熱材とウレタンを併用することで、断熱性能を保ったまま、側面の壁を約25%薄型化。さらに冷蔵室や野菜室の背面では、真空断熱材のみの構造とすることで、約60%の薄型化を実現している。

壁面構造を見直して外壁を薄型化

冷蔵室の容量は303L(うち23Lはチルドルーム)で、野菜室の容量は139L。冷凍室の容量は163L。冷蔵室は、棚の高さと奥行きの見直しを実行した。新採用のガラス棚には、手前に背の高い食品、奥に背の低い食品を置ける設計で、庫内の容積を有効に使用できるようになっている。また、冷蔵室のドアのヒンジ付近にライトを配置した「フロントブライト照明」を採用。従来機種の1.6倍の明るさを実現した。

同社独自の「野菜室がまんなか」というレイアウトも引き継いでいる。白菜など高さのある野菜も立てたまま収納できる高さを確保している。1日20回以上、水分をたっぷり含んだ冷気を送り込むことで野菜の鮮度を保持。セラミック低温触媒でエチレンを分解するので、野菜が長持ちする。

2Lのペットボトルも立てて収納できるほどの高さを確保した野菜室

野菜を3日間保存した場合の比較

冷蔵室のドアには、軽く触れるだけで開く、静電式のタッチオープン機能が採用されている。手がふさがっている場合でも、ひじや手の甲などで触れればワンタッチでドアを開けることが可能だ。

軽く触れるだけでオープンするタッチオープン機能を搭載

また、東芝のホームITシステム「フェミニティ」と接続することで、外出先からも節電機能の設定・確認を行うことが可能。さらに、庫内カメラユニットを使用することで、外出先から、冷蔵庫内を確認することもできる。

なお、同社では、GR-H610FVと同時に、FVシリーズ3モデル、FXシリーズ4モデル、Gシリーズ2モデルを発表している。主な仕様と推定市場価格は以下の通り。

シリーズ名 FVシリーズ
製品名 GR-H560FV GR-H510FV GR-H460FV
形態 フレンチドア
定格内容積 555L 508L 458L
冷蔵室内容積 280L 258L 232L
野菜室内容積 128L 114L 105L
冷凍室内容積 147L 136L 121L
サイズ W685×D699×H1,833mm W650×D699×H1,833mm W650×D649×H1,833mm
発売時期 10月30日 11月30日
推定市場価格(税別) 370,000円前後 350,000円前後 330,000円前後
シリーズ名 FXシリーズ
形態 フレンチドア
製品名 GR-H62FX GR-H56FX GR-H51FX GR-H48FX
定格内容積 618L 556L 510L 481L
冷蔵室内容積 307L 281L 262L 233L
野菜室内容積 144L 129L 119L
冷凍室内容積 167L 146L 129L
サイズ W750×D732
×H1,818mm
W685×D745
×H1,833mm
W685×D699
×H1,833mm
W685×D699
×H1,769mm
発売日 9月20日
推定市場価格(税別) 320,000円前後 290,000円前後 270,000円前後 250,000円前後
シリーズ名 Gシリーズ
形態 片開きタイプ
製品名 GR-H43GXV GR-H43G
定格内容積 426L
冷蔵室内容積 224L
野菜室内容積 93L
冷凍室内容積 109L
サイズ W600×D692×H1,833mm W600×D692×H1,816mm
発売日 9月30日
推定市場価格(税別) 250,000円前後 220,000円前後