オンキヨーは6月23日、同社が開発中のAVレシーバー「TX-NR1030」「TX-NR3030」に、ドルビーラボラトリーズの新サウンド技術「Dolby Atmos」(ドルビーアトモス)を搭載することを発表した。TX-NR1030、TX-NR3030ともに発売時期は2014年秋ごろを予定している。仕様については現時点では未定。

オンキヨーは、TX-NR1030とTX-NR3030だけでなく、既発売のAVレシーバー「TX-NR636」「TX-NR838」についても、アップデートによりDolby Atmosに対応させるとしている。アップデートは9月に行われる予定。

アップデートによりDolby Atmosに対応予定の「TX-NR838」

Dolby Atmosは、サウンドデザインに多層化アプローチを取り入れた技術。従来の多チャンネルサウンドに、動きのあるオブジェクトを組み合わせることで、個々のサウンドオブジェクトを、映像に連動させ、より正確な位置に配置することが可能となる。

Dolby Atmosは元々、映画館向けに開発されている技術で、最大128個までの音響要素をロスレスで記録可能。最大64台までのスピーカー出力に対応している。天井にスピーカーを配置することで、頭上から降り注ぐサウンドを実現可能だ。なお、5.1chまたは7.1chの映画館では、自動的に最適なサウンドトラックが生成されるようになっている。

オンキヨーによると、同社製AVレシーバーに搭載するDolby Atmosも、スピーカーの天井配置に対応。従来の5.1/ 7.1/ 9.1chのシステムに、1組~2組の天井スピーカーを加えることで、Dolby Atmosの多次元サウンドを楽しむことができる。また、天井にスピーカーが設置できない場合でも、一種の仮想スピーカーである「イネーブルド・スピーカー」技術を使用することで、リアルな音像配置を実現するという。