パイオニアは9月26日、スリムなAVアンプ「VSX-S510」を発表した。発売は10月下旬で、希望小売価格は68,500円。

「VSX-S510」(上)と背面パネル(下)

VSX-S510は、2010年10月に発売された「VSX-S500」の後継モデルの5.1ch AVアンプだ。W435×D316×H85mmのスリムなスタイルで、機器を設置するスペースの少ない薄型テレビ向けのラックでも運用が可能だ。

パワーアンプ部にはデジタルアンプを採用。定格出力は110W/ch(1kHz、1%、4Ω、1ch駆動時)で、従来モデルの100Wよりもパワーアップしている。適合スピーカーインピーダンスは4~16Ω。従来機同様、低域のずれを補正する「フェイズコントロール」、付属のマイクにより自動で音場のセットアップを行う「MCACC」も装備している。

ネットワーク機能も装備しており、DLNA 1.5準拠のプレーヤー機能、インターネットラジオを使用可能だ。また、「Pioneer ControlApp」にも対応しており、同アプリをダウンロードすれば、スマートフォンからの操作も可能となっている。

さまざまなフォーマットの映像・音声信号を扱えるのは、AVアンプのメリットのひとつだが、VSX-S510では新たに192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応(従来機は96kHz/24bitまで)。リニアPCM/FLAC/AIFFで、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源を利用できる。

HDMI端子は、従来機の入力4系統/出力1系統から、入力6系統/出力1系統に増加。4K信号のパススルーにも新たに対応した。フロントパネルに配置されているHDMI入力は、MHLにも対応している。HDMI以外の接続インタフェースは、光デジタル音声入力×1系統、同軸デジタル音声入力×1系統、アナログ音声入力×1系統、2.2chプリアウト(サラウンドバックLR、サブウーファー)×1系統、ヘッドホン出力×1系統を装備する。そのほか、USBポート(Type A)×1基、LAN端子(10BASE-T/100BASE-TX)×1基、オプションのBluetoothアダプター「AS-BT200」を接続するためのADAPTER PORT×1基となっている。

また、VSX-S510と組み合わせての使用を想定し、現在ブラックのみが販売されているBDプレーヤー「BDP-160」(2013年6月発売)のシルバーモデル「BDP-160-S」も同時発売される。価格はオープンで、推定市場価格は16,800円前後。なお、BDP-160-Sは、本体色以外にはBDP-160と異なる点はない。

「BDP-160-S」