説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「詐欺アプリ? をつかまされました、どうしたらいいですか?」という質問に答えます。

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人の手による審査を行うApp Storeですが、"不当"なアプリを完全排除することは難しいようです。ダウンロードしたアプリの内容が説明文とかけ離れている、掲載されているスクリーンショットと画面デザインが大きく異なる、といったアプリの存在はたびたび報告されています。そのようなアプリは「詐欺アプリ」などと呼ばれ、iPhoneユーザの怒りをかっています。

詐欺アプリは、出品者であればスクリーンショットや説明文を変更できる、というApp Storeの仕様の隙を突いて成立します。たとえば、当初は無難な機能を持つアプリを出品して審査を通過し、App Storeで一般ユーザが購入/ダウンロード可能になった時点で、購入意欲を煽るような機能をうたった説明文とスクリーンショットに差し替えるわけです。それを購入した人は、説明文とアプリ実物の内容の落差にがく然とすることでしょう。

App Storeの運営側がユーザからの報告などによって詐欺アプリの存在を確認すると、そのアプリは削除などの処分が行われます。削除されれば被害者が増えることはありませんが、運悪く詐欺アプリをつかまされてしまったユーザは悲劇です。

そのような事態を想定してか、AppleはiTunes Store/App Storeに返金機能を持たせています。パソコンのiTunesでiTunes Storeのトップ画面を表示し、画面下にある「管理」のアカウント行をクリック、アプリを購入したApple IDでサインインしてから購入履歴の「全て見る」をクリックしてください。アプリの購入履歴が表示されるので、"詐欺アプリ"をクリックし、その問題点をAppleに報告し返金依頼の理由として認められれば、払い戻しが行われます。

運悪く"詐欺アプリ"を購入してしまっても、パソコンのiTunesを利用してAppleに報告し、理由が正当と認められれば返金を受けることができます