説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「システムアップデートはiPhoneとパソコンどちらで行うべき?」という質問に答えます。

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iOSの最新バージョンが公開されると、Appleのサーバを経由して「ソフトウェアアップデート」としてエンドユーザに通知されます。通知はiPhone本体のほか、バックアップなどの管理を行っているパソコン(iTunes)を起動しているときにも実施されるため、見逃すことはありません。

ソフトウェアアップデートは、iPhone本体とパソコンのどちらでも実行できますが、確実性からいえばパソコンのほうが上です。アップデートファイルは最初iTunesにダウンロードされ、それが完了してからケーブル経由でiPhoneに転送されます。バッテリー残量が足りないなど警告を受けることはなく、先にダウンロードを済ませておいて次回iPhoneを接続したときにアップデートを実行することもできます。

バージョンが6から7に上がるような「メジャーバージョンアップ」のときは、パソコン経由で作業することをお勧めします。作業開始前にiPhoneの内容を完全な形でバックアップできますし、iCloudに比べ短時間で完了します。バージョンアップ失敗に備えての保険という意味でも有効な方法です。

しかし、バージョンがX.X.1からX.X.2に上がるときなど比較的小規模なバージョンアップ(マイナーバージョンアップ)は、パソコン経由で実行するほどではないでしょう。Wi-Fi回線とディスクの空き、そしてバッテリーの余裕さえあれば、アップデート作業はiPhone単独で可能です。前回のバックアップから日が浅いときには、OTA(Over The Air)アップデートでじゅうぶんといえます。

ケーブルで接続する手間はありますが、iTunes経由でソフトウェアアップデートを実行したほうが安全・確実です