いま話題の感情認識ロボット「Pepper」はユーモラスでかなり手ごわかった

予約したいという人も!

広報に話を聞いた。6日から始まった一般公開。集客効果は抜群と言って良いだろう。広報の話では、遠くから来ているお客さんも多く、また外国人も多いとのこと。仕事がてら、通りがかって見て「ハマった」というOLもいたという。

すでに予約に関する問い合わせも入っているらしい。「どうしても事前に予約をしたい。早く欲しい、いつ予約できるのか。始まったらすぐに連絡が欲しい」という熱心な人もいたとのことだ。

Pepperの特長のひとつが、クラウドによる"集合知"が利用できる点。全国のPepperが経験したことを、個々のPepperが共有できるのだ。これにより、知識を飛躍的に増やすことができる。具体的には、例えばPepperが行った「とある言動」に対して人間が褒める、あるいは拍手する。すると「これは良い行為なんだ」と学ぶ。笑顔の認識センサーを活用し「これをしたら人は笑ってくれる」ということも学習する。こうした情報を、全国のPepperがクラウドにアップし、個々で共有できるというわけ。

では、最終的に全部のPepperが同じ性格になってしまうのだろうか。広報の話では「知能は集合知だが、それ以外の部分は環境などで養われる」とのこと。5日に行われた記者発表会では、孫正義社長も「温かい家庭で育ったPepperは、優しい性格になる」といった趣旨の発言をしていた。なるほど、知れば知るほど興味深いロボットである。