富士通の「LIFEBOOK AH77/R」は、同社の2014年夏モデルにおいてハイスペック・ノートPCに位置づけられている製品だ。同社の直販サイト「WEB MART」ではAH77/Rのカスタムメイドモデルにあたる「LIFEBOOK WA2/R」も販売されている。

春に発売された"GRANNOTE"こと「LIFEBOOK AH90/P」が存在するため、AH77/Rはフラッグシップとは呼べないが、15.6型液晶を搭載したホームノート製品としては高いスペックを持っている。そんなAH77/Rには、次の3つの特徴がある。

■LIFEBOOK AH77/R (WA2/R) 3つの特徴
・シンプルで洗練されたデザイン
・タッチパネルに指紋などが付きにくい
・NFCとIEEE802.11acに対応

まずはこの3点について掘り下げ、その後、基本スペックや直販のバリエーションについて触れていこう。

シンプルで洗練されたデザイン - 特徴その1

ハイスペックなPCのデザインというと、直線を強調したメカニカルなものを想像しがちだが、AH77/Rはさにあらず。オムニデザインと呼ばれるシンプルで美しいフォルムを持っている。360度から見られることを意識した設計で、普段は目に見えない本体底面までカバーで覆って凹凸をなくしている。

また、本体と液晶の接合部にあたる背面は丸みを帯びており、手に持ったときにすんなりなじむ。家庭内で使用場所を移動する際に持ちやすく、インテリアに違和感なく溶け込むことを目指しているのだろう。

今回の試用機はレッドモデル。ほかにホワイトやブラックモデルがある

底面のデザインもご覧のとおりスッキリ。カバーを外すと内部にアクセスできる

タッチパネルに指紋などがつきにくい - 特徴その2

AH77/Rのようにタッチパネルつきの製品では、Windows 8.1を使う幅は広がるのだが、タッチしたときに画面に指紋や手の脂が付着してしまうのが難点だった。しかし、AH77/Rは液晶表面に「サラサラコートディスプレイ」を採用したことでこの悩ましい問題を解決した。

実際にタッチ操作を行ってみると、「よーし、脂をベタベタつけてやる!」と悪意(?)を持って触らない限り、画面が汚れることはなかった。このあたりは、季節や環境、個人差があるだろうが、何も対策していない製品との差は明らかに感じられた。

液晶の表面にはサラサラコートを施したほか、旭硝子の強化ガラス「Dragontrail」で保護している

画面サイズは15.6型、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。視野角も十分に広い

■[製品名] LIFEBOOK AH77/R (WA2/R) 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-4712HQ (2.30GHz) [メモリ] PC3L-12800 8GB (4GB×2) [グラフィックス] Intel HD Graphics 4600 (CPU内蔵) [ディスプレイ] 15.6型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット、タッチパネル) [ストレージ] 1TB SATA HDD [光学ドライブ] BDXL対応BDドライブ [サイズ/重量] W377.2×D256.6×H16.0~23.8mm/約2.5kg [バッテリ駆動時間] 約5.7時間 (JEITA 2.0)/約7.7時間 (JEITA 1.0) [OS] Windows 8.1 Update 64bit [店頭実勢価格] 税込230,000円前後