手もとのサウンドライブラリをクラウド化する「iTunes Match」。コストは3,900円/年、登録できる曲数は最大25,000、アップロード可能な曲のファイルサイズは200MB以下で96Kbps以上でエンコードされたもの……などと制約はあるが、ライト感覚で音楽と付き合うには格好のサービスといえる。

iTunes Matchを有効にしてサウンドライブラリにクラウド化が完了すると、iPhone/iPadなど他のデバイスから楽曲をストリーミング再生できるようになるが、ディスクを消費することに注意したい。再生した曲はディスクにキャッシュされ、再生した曲数が増えるにつれディスク消費量も増える。手もとの曲がiTunes Storeで取り扱いがあると判断された曲はiTunes Plus品質(256kbps)となるため、iTunes Match導入前に比べディスク消費量が増えるかもしれない。

しかも、曲を再生するときタップする位置を誤ると、曲はダウンロード扱いとなる。ダウンロードしておけば、通信環境が整っていないときでも音楽を聴くことができるものの、ディスク消費量は確実に増える。

だが、ダウンロードした曲は個別に削除できる。操作はかんたん、曲をリスト表示しているとき再生時間あたりから左方向へスワイプすると、赤い「削除」ボタンが現れるので、それをタップすればいい。楽曲データ本体はiCloud上に存在するので、またいつでもダウンロードできる。パソコンと同期することなく、いつでも手もとに聴きたい曲を用意できることもiTunes Matchのメリットなのだ。

操作手順をカンタン解説

1 ダウンロード済の曲(雲ボタンが消えている)を削除する場合、再生時間あたりから左方向へスワイプする

2 赤い「削除」ボタンをタップするとディスクから曲データが削除される。曲データ本体はiCloud上にあるので、何度でもダウンロード/削除を繰り返すことができる